2010年10月18日月曜日

オーストラリアと日本の遊び場

2006年から2007年のアデレード滞在中にかけて発見したこと考えたこと、もっとしっかり調査してから本などにできればと思ってはいますが、とりあえずは覚え書き程度にブログで公開していきます。

最近も日本の小学校で遊具から転落して子どもが重体という悲しい事故のニュースを目にしました。アデレードにいる時に、日本と大きく違うなと感じたことのひとつに、子どもの遊び場があります。遊具のある公園(playground)でも小学校の校庭でも、遊具の下には必ずウッドチップが厚く敷き詰めてあり、クッションの役割を果たしていました。

南オーストラリア州のplaygraoundに関する安全基準(regulation)を見ると、転落安全対策の衝撃吸収素材全般を"soft fall"と呼ぶらしく、素材の例としてウッドチップやその他の人工素材をは設置面積に対して吸収材の面積と厚みが決められているようです。芝生や通常の地面が許容されるのは50センチの高さのものまで。

woodchip1woodchip2

またブランコの座るところはゴムタイヤのような柔らかい素材で、日本で指を切断するような事故が起こるチェーン部分にもゴムチューブが巻かれているのをよく見ました(すべての場所ではなかった)。

swing2

さらに、未修園児baby and toddlerが遊ぶような遊具のある部分は周りに柵を廻らせ、大人にしか届かないような高さにドアのロックがついているところが多くあります。

fence

gatelock

子どもを公園で遊ばせる親がちょっと一息つける環境があるということを強く感じました。日本の公園で子どもと遊んでいると自分の子どもが乗っているブランコの周りに、小さい子がいるとひやひやして目を話せません。

日本でも、社団法人日本公園施設業協会の安全規準というのはあるようで、少しだけブランコの真下や滑り台の降り口にクッション材を引いているところは見かけるようになりましたが、実際の公園の状況を見る限りでは、規制の効力(あるいは行政の支援?)に大きな違いがあるようです。

(追記)日本における取り組みとしてプレイ・セイフティ・ネットワークのサイトを見つけました。とても参考になります。

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