2012年9月5日水曜日

調査が動き出した最後の2週間

アデレード滞在2週間を残して、急にこちらでの調査が動き出しました。研究計画作成に長くかかってしまった上に、調査対象である幼児教育と子育て支援の統合施設の関係者に最初にコンタクトをとってからの返事待ちが長く、正式の申し込み手続きに進めたのが、3週間前。通常の日数だと許可が下りるのは帰国後になってしまう、という危機的状況。

最初に連絡を取ったのがだいぶ前だったことをアピールしたところ、特別に急いでもらえることになり、それからは、電話などでActive waiting(柔らかな督促)は必要だったものの、かなりテンポよく進み、先週の火曜日にとうとう最終承認。

これを受けて大学の研究倫理手続きもクリアし、子どもセンター(日本に置き換えると、認定こども園と子育て支援センターと男女共同参画エンターをあわせたようなところ)の訪問し、地域や親とせんたーをつなぐプログラム開発の役割をする人にインタビューするという調査を開始しました。電話をかけまくって9件のインタビューのアポ取りに成功。

幼稚園と保育園の両方を併せ持ったところですが、こういった場所をじっくり訪れるのは、自分の子どもたちが幼稚園を卒園して以来か・・。子どもたちがとにかくかわいい(笑)。

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これまで4カ所訪問しましたが、上の写真の庭の様子で分かるように、どこもとても家庭的で温かい感じがするのが印象的です。

あと、3日間で5軒のセンターを訪問。大変ですが、長い待ちぼうけ期間のあと、ついに正式に直接訪問できることにことになり、最後の2週間、とても手応えのある日々を過ごしています。

Farewellモード突入その2(アデレードで知るインドの多様性)


またすっかり間が開いてしまいました。8月23日ごろに投稿したつもりだったのに、失敗していたようです。
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先週末のお話の続きです。日曜日は、ほぼ同じ頃に住み始めたインド人シェアメイト(house mate)Vに、彼の従兄弟の経営するインド料理のレストランに招待してもらいました。

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Lamb Shank

Vの友達1人も合流。初対面でしたが、日本のアニメやロックが好きで、フジロック フェスティバルにも行ったことがあるという人。彼が知っている曲を僕が知らなかったりして、がっかりさせたかも。彼もインド人ですが、Vとは別の地域、言葉も宗教も外見も別。どちらかというと、東アジアの人と思うような顔立ち。インドの北東部は、バングラデシュより東にあり、すぐ隣はミャンマーなので納得です。キリスト教や自然崇拝の土着宗教の信仰する人たちの多い地域らしい。こうしたこと、不勉強にも始めて知りました。

最近シェアハウスに入ってきた別のインド人Rも、また別の地域。彼とは妻子を一時的に母国においてきているという共通点もあって、最近よく話をしている仲です。言語好きの性(さが)で、このRの母語Teluguについていろいろ聞いてみると、どうも日本語と文法が似ている。ウェブで調べてみると、南方のドラヴィダ系の言語は、日本語の助詞のような単語で文法的な役割を変化させる「膠着語」という種類に分類されるらしい。日本語も同じ。語順も似ているようです。

Telugu文字は子音と母音の組み合わせで一つの文字。ただし、よく聞いてみると子音部分と母音部分の組み合わせになっていて、ハングルみたい。

今まで話したことのある人の中で、韓国、トルコ、フィンランド、ハンガリーの言葉は似ているということには気づいていて、実際「膠着語」の説明を見ると例に挙がっているのですが、南インドにも似たようなグループがあるというのは知りませんでした。ドラヴィダ系のアーンドラ朝、世界史で覚えたのを思い出しました。

オーストラリアで生活していると、さまざまな国や地域の人に会うので、地理や歴史を勉強する意欲がわきます(笑)。