誕生日で予想外にいただいたfacebookメッセージに返信していたり、一人誕生日祝いでJazzギタリストJohn Scofieldのコンサートに行ったり、夜に何かしていることが多く、また間が空いてしまいました。昨日こそ書こうと思っていのに、久しぶりのクラブのサイクリングで疲れ果て、とても気力が出ず。
すでに遠い昔の記憶のようになっていますが、Canberraでの体験の続き。
前回書いたように、今回のCanberra訪問の目的としては、オーストラリアの政策に関連する研究をしているからには、首都を一度見ておきたいというのがメインです。ただ、帰国が迫ったいろいろやることも多い中で、それを後押ししたのは、「キャンベラに来ることがあったらうちに泊まっていいよ」と知り合い夫婦が言ってくれていたことでした。
知り合いと行っても、3月にあったAustralian Bike Friday Clubの集まりで宿が同じで、一度一緒に晩ご飯を食べに行ったのと、全体ランチで隣に座って話したくらい。
あちらが海外ツーリングから帰宅直後だったので、一応、「片付けなどで大変だろうから他に泊まるからと」メールで遠慮したものの、「どうぞ泊まって」といってもらったので、厚かましくもお世話になりました。
このご夫婦は、これまでにも日本の中高生の交換留学生のホームステイを受け入れた経験あり、家族での外国滞在経験もあるので、母語以外でのコミュニケーションの大変さを分かってくれる。こちらが分からなくて聞き返すと、ゆっくり、あるいは表現を変えて説明し直してくれるます。多くのネイティブスピーカーは、分からなくて聞き返しても同じスピードで繰り返すだけで、なかなかこういう対応をしてもらうことがないので、とてもありがたい。(日本で英語を教えたことのある人は、たいていとても分かりやすく話してくれますが・・)
Canberraはしばしばa big country townと言われるのを聞きますが、いい意味でまさにその表現がぴったり。アデレード以上に高層建築が少なく、山もすぐ近く。
下の写真は、Civicと呼ばれるビジネスの中心部の様子ですが、超高層のビルはなく範囲もさほど広くはありません。

こちらの湖の景色は、背中側に前回の記事で書いた連邦議会議事堂(Parliament House)や最高裁判書など国の主要な建物、写真奥の木々の向こうがcivicという場所から撮影したものです。長野の白樺湖かどこか避暑地のような雰囲気です。
お世話になったお宅も、Civicから歩けるくらいの距離なのに、下の写真の通りとてもゆったりした静かな環境。
この静かな住宅地の中で、庭で野菜を育て、鶏まで飼って卵を自給。コンポストで堆肥を作りゴミを極力出さない生活。
娘さん夫婦(ともに建築士)は、近くに古い家を買って、自分たちで庭と家の中を週末ごとに直している。娘さんの旦那さんは自宅で仕事をしていて、趣味は古い自転車のフレームを加工してロードバイクとしてよみがえらせること。ガレージをそのための工房にしています。
その娘さん夫婦の家がまだ修理中なので夜は両親宅に泊まっていたりして、日曜は僕も一緒にその作業現場に連れて行ってもらい、オーストラリアのextended familyの日常生活も垣間見ることができました。生き方にこだわりが感じられる二組の夫婦と、平日の夜にもかかわらず、ゆったり夕食と暖炉のそばでの食後の一時を楽しむ。
まさに、若い頃にできなかったホームステイをさせてもらった気分。本当に、Bike Friday を通じたこの出会いと、お二人に感謝です。
Canberraと姉妹都市関係にある奈良の名前をとったCanberra Nara Peace Park(下の写真)で、ホストファミリーと散策している日本の中学生の女の子に会いました。この年代のホームステイ。将来どんな記憶として残るのでしょうか。