2010年6月28日月曜日

Macで原稿書きのお供--Scrivener

塩澤一洋さんのTweetで名前を知り、Lifehacking.jpでさらに興味をそそられたScrivenerというMacOSX用アプリケーション。脚本や文学など原稿を書く人のエディターソフトですが、構造を考えながら決まった字数の長文(短文でも)を書かないといけない人にとって、かゆいところに手が届く機能がいっぱい。まだまだ試用途中で、使う度にいろいろ発見している途上ですが、すでに原稿(書評)書きに使った経験から、これは素晴らしい!と思った機能をいくつか紹介します。断片的に書いた(入力した)メモを、カードをコルクボードに貼り付けるというイメージで並び替える、というのが目を引く機能ですが、それは開発元のサイトやLifehacking.jpで丁寧に紹介されています。(塩澤さんのブログでもついさっき紹介されていた)

私が気に入ったのは、次の機能。

(1)Scrivenerのファイル構造。ファイルを開くとある原稿に使うあらゆる素材をまとめたフォルダのような構造になっている(私自身すでにフォルダをこのような使い方をしてはいましたが、なかなかうまく扱えなかった)

memo1 memo2




(2)文章の要素になる部分をカードのようなものとして個別に作成しつつ、そこから最終原稿に必要だと思うものだけを選んで連続表示でき、そのままで編集も可能。プロジェクトの中のすべての文書の串刺し検索もできるので、書こうと思っている事柄についてメモした部分を探し出して原稿に活用することもできる。

corkboard editscrivening

(3)文書の途中で別のカードに分割したいとき、区切り部分にカーソルを置いてcommand+Kを打てば、2つに分かれる。区切りの初めの部分を選択してcommand+opt+Kで、その部分がタイトルになって新しいカードができる。

(4)最終的に取り込むことに決めたものだけにマークをつけて、リッチテキストやワードファイル、ウェブページなどとして書き出せる(これをcompileと呼んでいる)。(TeXへの書き出しもあるが、あまりカスタマイズできないのでそのままでは使いづらい)(2010年10月31日追記:Scrivener 2.0では、TeXへの書き出しを含むcompileのカスタマイズ性が格段に高まっている!)

(5)文書の中で自分自身へのメモ書きとして入れた文は、選択してAnnotation(ノート、コメント)として指定(command+shift+A)すると、色が変更され(下の画像で赤くなっているところ)、最終原稿や文字カウントに含めないようにできる。ワードのコメントのように文の外につけるわけではないので、原稿を書いているときの連続性が損なわれない。

afterannotation

アウトライナーアプリケーションをまともに使ったことがないので、それとは比べられないのですが、ワープロソフトにはないが、原稿を書くときあると助かるという(思いもよらなかった)機能が沢山あるようです。今まで発見しただけでも紹介しているときりがないのと、まだまだ奥深そうなので、このへんにしておきます。最終的な仕上げにはワープロソフトなどが必要かと思いますが、原稿の書き始めから最終段階まではこれを使っていこうかなと思い始めました。

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