2012年3月17日土曜日

リアス式海岸+大都市=シドニー

2回前のエントリーでも少し書きましたがシドニーで1週間、フィールドワークをしてきました。

数年前に行ったときは、アデレードから日本への帰り道に1泊しただけだったので、知人の車でハーバーブリッジの両岸周辺ぐるりと回っただけ。オペラハウスの外観は、写真で見るよりちょっとくすんだ色、ハーバーブリッジもサンフランシスコのゴールデン・ゲート・ブリッジのように華やかな感じでもなく、全体として日本の都会とあまり変わらないなという程度の印象しかありませんでした。

今回は、1週間、My Multi 3というパスを買い、Greater Sydney(シドニー都市圏)のほぼすべての公共交通機関1週間乗り放題。通勤時間を含めバス、電車、フェリーをフル活用して、さまざまな地域(Suburbs)を動き回ってきました。一番有名なビーチBondaiやBlue Mountainsなどの観光スポットには行けていませんが、西は平野部のほぼ外れにあるPenrithという街、北もやはり平野部(といっても起伏はかなり多いですが)の外れHornsbyまで。Penrithはシドニーの中心部から電車で1時間かかります。

シドニーの見所として僕自身はあまり人から聞いた記憶がなかったのですが、一番印象に残ったのは、非常に複雑に入り組んだ海岸線を持つ大きな入江に位置しているということです。複雑な海岸線は、日本でいうと志摩半島(特に的矢湾)に似ているなあと思ったのですが、後から調べたら、やはりリアス式海岸なのですね。地理は挫折したので記憶がありませんでした。

言葉で表しづらいので、シドニーと志摩半島周辺のGoogle Mapsを載せておきます。

大きな地図で見る


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志摩半島周辺に400万都市が存在しているという状態ですが、イメージできるでしょうか。

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そのおかげで、この写真のような眺望の住宅地があちこちにあります。もっとも、こういうところはとても、手が出ない値段のようですが・・・。こういう住宅地に住めるかどうかは別として、大都市圏のどこに住んでいても、車やバスで少し行けば穏やかな水辺があるというのは魅力的ですね。

一方アデレードは西側を南北にまっすぐ続くビーチが特徴的ですが、僕は東側の丘の麓の方に住んでいるので、海辺に出るには車で30分くらいはかかります。

ただし、シドニー都心部の電車の混雑を見ると、やっぱりアデレードが住みやすいかなとも思います。日本のように乗客を押し込む必要まではさすがにありませんが、「奥がすいているから移動して」とドアの近くで叫ぶ係の駅員さんはいました。

自然の地形を活かした大都市としてみると、観光ガイドでは分からない、シドニー都市圏の個性的な魅力が見えてくるように思いました。

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