2012年6月12日火曜日

ハグ(hug)の文化

今回の滞在では、オーストラリアで育った人たちの友人グループに混ざっているため、ハグをする機会が今までの米豪滞在と比べてかなり増えています。

アメリカ滞在時の記憶は薄れかけているのですがでは、友達同士でもハグをする機会というのは、あまり多くなかった気がします。かなり久しぶりの再会などでは、ハグすることはありましましたが。

オーストラリアでも、職場では、日常的に顔を会わせている人たちの集まりなので、ハグを目にするのは、セミナーなどで友人と久しぶりに再会したというような場面くらいです。

一方友人グループをみてるいると、毎週のように顔を合わせている人同士でも、ハグ。といっても、男性同士の場合は、久しぶりに会ったとき、しばらく会わなくなる時の別れの時に限られ、普段は普通の握手や肩の高さにあげて組むスタイルの握手をして背中をたたくくらいが多いようです。女性同士、女性と男性の場合に、ハグして互いの右頬(女性同士で右左交互もたまに)をつけてキスの音だけという挨拶が、どうやら一般的な様子。それとハグにも程度があって、女性同士は両手でムギュッというハグも多く見ますが、男女の友人同士は片手(右手)を軽く背中に回す程度が多いですし、親しさや久しぶり度でも変わってきます。

カナダ人向けにオーストラリアの文化を書いたこちらのサイトに、だいたい同じようなことが書いてあります。

また男の友人同士で肩に手を載せたり組んだりということも、ちょこちょこあります。

こうしたスキンシップを含む挨拶、自分が受け入れられている感じがして、とても温かい気持ちになります。特に家族と離れて一人で暮らしている自分にとって、心に染みる感じがします。

これを日本の友達にやったら確実に引かれると思いますが、握手など違う形ででもスキンシップが増えると、他人とつながっている感じが増すのではないかなあ。親子からなら始められるかな?

などと思って、ネットを探していたら、日本ハグ協会という組織が日本に合わせた形でハグの文化を広げる活動をしていることを知りました。興味深い活動ですね。
こちらに会長の高木さと子さんがこの活動を始めたときの思いが書かれています。海外生活からというわけではなく、ご自身のつらい体験を乗り越えてこの活動を始めた様子に心を打たれます。

なお、補足しておくと、オーストラリアでも、初めて会った人や、それほど親しくない間柄で再会したときなどは握手程度ですし、さまざまな文化的背景の人がいるので、握手を含めて、相手の出方や周りの様子をみて、また自分の居心地のよい範囲で、対応するといいと思います。
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訪問した友人の実家で、暖炉の初体験。これも温かい気持ちになります。

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