2012年6月1日金曜日

Macをおいて街に出よう

ここのところ、調査計画を組み立てるために、ウェブ上でアデレードの地域統計や子育て支援施設に関する資料を集めて画面で読む作業をしていました。今日は気分を変えて、これまで集めた情報を参考に、実際に施設のある地域を見て回ることに。

5年前に住んでいたところは南部、今は東部、西部はビーチがあるので昔も車で行っていたし、サイクリングでもよく回っているのですが、北部は行ったことのない地域が大半。シドニーやメルボルンでは、精力的に多様な地域を回ったのですが、住んでいるアデレードではかえっていつでもいけるという気持ちもあって、今まで限られたところばかりをうろうろしていたんですよね。

というわけで、今日は、北部の行ったことのない地域を中心に回ってきました。家から一番離れたところで、片道35キロほどあるので、全部自転車で移動するのはさすがにしんどい。

結局、tikitとバス・電車を組み合わせて計110キロほどの行程。一筆書きのように回ったので、5カ所の施設とその周辺、その中間の地域をいろいろ見ることができました。自転車で走ったのは45キロくらい。
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外からしか見たことがなかった、レール上を走るバスO-Bahn初体験。普通の道路からレールにガイドされた部分に入るところはきわめてスムーズ。特にスピードを落とすこともなく入っていきました。

先に地域ごとのsocio-economic indexのデータを調べてあったので、同じ北部でも、一番advantagedとdisadvantageの両方の地域を見られるようなルートに。
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確かに家の作りや車を見ると大きな違いがあり、寂しく感じる地域もあるのですが、それでもどの地域も緑地や街路樹はきれいに整備されて、また新たな開発もあって、アメリカの大都市を回った時のような大きな格差は感じませんでした。
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自分で自転車で走り回って、統計指標から想像したとおりの部分と、やはり行ってみないと分からなかった部分とがあるなあというのが、当たり前ですが実感です。Google Mapsのストリートビューでも分かりますが、時間がかかるし、雰囲気を直接感じるのとはやはり違う。

何より、現地を見ることで、調査計画を進める刺激になったので、明日からまたMacに向かいます。フィールドにでることと、理論に立ち返って調査枠組みを見直すこと。この間を行き来しながら調査を進めることの重要性を、社会学者の佐藤郁哉さんは「書を持って街へ出よう」という言葉で表しました(今本が手元にないので、正確でないかもしれませんが・・)。

僕の調査は、現段階ではパソコンと本のウェイトが高いですが、もう少し資料を読み込んで計画を書き上げ、7月には話を聞きに行けるように進めたいところです。

そういえば、今日の帰りの電車で仕事帰りのバンドメンバーと一緒になってびっくり。近くに来ているというメールのやりとりはしていたのですが、まさか同じ電車とは。

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