2012年4月24日火曜日

Last Summer(小説)読了!

今日は雨模様だったので、1日、家に引きこもり。

育児・介護休業法の最新の情報についての日本語と英語の説明を、条文そのものを含めあれこれ引き比べ、分かりやすく、かつ重要な点を網羅した説明に英語でまとめる、というなかなか根気のいる作業(?)をしていました。

こういう仕事には、Scrivenerが大活躍です。

ありがたいのは、

・同じウィンドウの中に資料とエディタでの自分の記述の画面を並べられる。
・自分の文の記述から資料へのリンクも張れる
・コメントを本文に並べて書き込んでも、コメントとして選択しておけば、仕上げの時に書き出さないという指定ができる。

などです。もう少し詳しく書いたエントリーはこちら

さて、その仕事の合間に、11月に読み始めたオーストラリアの現代小説 Last Summerを読了しました。辞書を引き引き精読した英語の小説としては、最も分厚い330ページ。アメリカ留学中にも推理小説などを読みましたが、ここまできっちり調べたりしなかったし、もっと表現が単純だったような気がするので、大きな達成感です。

内容も、オーストラリアの地域クリケットクラブの仲間を中心として、夫婦、親子、友人関係を多面的に描いたもので、まさに僕が求めていたものでしたし、小説としてもとても引きつけられる作品でした。

途中しばらく遠ざかっていた時期があって、時間がかかってしまいましたが、ここ1ヶ月弱で半分くらいを一気に読み進めたように思います。

以前のエントリーでは、最初の9ページで60個以上の単語を辞書で引いた、と書きました。

しかし読み進めるにつれ、すでに覚えた単語が繰り返し出てくるようになり、複数のキャラクターの関係がだんだん分かってくる。そして、何よりも、オーストラリアでの経験が重なり、クリケットや友達づきあいの様子も分かってくると、状況をイメージしやすくなりました。改めて言葉の理解にはcontext(文脈・背景)の理解が大事だなあということを感じます。

ある程度英語が読めている人こそ、最初はまどろっこしくても、辞書をきっちり引きながら、それなりの分量の本を一冊読み終えることをお勧めします。

ここまでの間、この本だけではなく、新聞、映画、テレビ、友人たちとの会話などで、次々知らない表現に触れ、そのたびに主にiPhoneの辞書で引いて、ブックマークをつけてきました。もちろん専門書や論文でも引いた単語はありますが、圧倒的にそれ以外の方が知らない表現が多い。

そこで、先程、この7ヶ月間でブックマークに登録した表現を数えてみました。その数、なんと約1000件(idiom含む)。


Wisdom英和辞典第2版(三省堂、appは物書堂)で955件、Australian Oxford Dictionary 2nd Edition (Oxford University Press、appはEnfour Inc)で44件ブックマークしていました。調べた数はもっと多いと思います。
研究で触れる単語や学校で習った単語が、どれだけごく一部なのかということが分かります。その前に計1年半以上の英語圏の経験があるのですが・・。単に自分が忘れているだけというのも多いでしょうけど、今回は貪欲に(笑)英語に触れようと努めている結果というのが大きいと思います。

辞書についてもう少し説明したいのですが、長くなってしまったので、続きは次回に。

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