2012年5月12日土曜日

割り勘の文化、Shoutの文化

飲み会などのときの支払いの仕方。日本は最後にお会計なので割り勘にすることが多い。アメリカやオーストラリアは、ホームパーティーでない場合は、パブのような場所で飲み会が開かれ、バーカウンターで飲み物や食べ物を頼んだときに前払いが多いので、個別の会計という印象がありました。

15年前のアメリカでは実際そういう記憶が。自分があまり量を飲まないので、気楽だし安くあがってありがたいなと思っていました。

5年前のオーストラリアは小さい子どもと一緒だったので、あまりそういう場に行く機会もなし。

今回は一人で来ているので、外のパブのようなところやライブやイベントで友人と飲む機会が結構あります。

そこで気づいたのは、誰かが飲み物を買いに行くときに必ず周りの人に(Does) Anyone want another beer?とか単にAnother beer?などと聞いて、何本かまとめて買ってくるという暗黙(?)のルール。

次は別の人が、という感じで、だいたいバランスがとれるようにはなっていますが、とてもおおざっぱ。さすがに泊まりがけのイベントなど、額が大きいときは、きっちり分けることもあります。でも、普段は何というか長い目でバランスがとれればいい、という感じのお金のやりとり。

こうして人の分も払う(おごる)ことを、オーストラリアの英語ではshoutというようです。旅行ガイドで有名なlonly planetの”Australian Language & Cultureにも、ちゃんと、この習慣のことがのっていました。まとめて買うので、round of drinksともいうらしい。

Wikipediaに説明と写真を発見。まさにこんな感じです。

 仲間内では当たり前のことになっているので、普段言葉で聞くことはないですが、慣れていない僕が自分の分を払おうとしたりすると、It’s my shoutとかmy treatといわれたりします。もちろん後で自分も他の人の分を買ってきますが、結構大きい額になるので財布の中身が気になります(笑)。

 割り勘文化とShoutの文化、お金の払い方を通した人間関係の違いが見えて面白い。

2 件のコメント:

  1. 割り勘も善し悪しと思っていたので、とても興味深く読ませていただきました。ご無沙汰お詫びです。須田

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    1. 須田さん ありがとうございます!ご無沙汰しています。これだけで論じることはできませんが、日本が集団、欧米(といってもオーストラリアは欧でも米でもないですが)が個人、という単純なものではないことの例として面白いかなと。

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