2012年5月7日月曜日

英語はいろいろ(テレビドラマ The Wireのこと)


ここ最近書き進めていた、育児休業等、職場での子育て支援関連の日本の制度について英語で説明するという共著の仕事、ようやくまとめ終わって編者に送付。現在20数カ国分のチェックが終わったらしく、最終的に30以上の国の比較がされます。

さらに来週には、研究所での初セミナー報告。あと一週間プレゼン資料を準備します。日本でも毎日のように授業や市民講座などでKeynoteを使っていましたが、アデレードに来てから初めて。なんと8ヶ月ぶりくらいではないでしょうか。

15年前アメリカの研究会で初めて英語で発表したときのことを、今でも覚えています。研究内容も途上のうえに英語も自信なしということで、目の前でうとうとしている人もいるし、頭が真っ白になって、とっても苦い経験でした。

今でも、短い自己紹介などでは緊張しますが、今度のセミナーは(まだ準備できていないのに)、なんだか楽しみ。ようやくゆっくり自分の話を聞いてもらえる喜び、というところでしょうか。

周りの人は、僕の英語が来たときと比べてずいぶん変わったと言ってくれるのですが、相変わらず、こちらの人同士が早口でしゃべっているときには、なかなか割り込むのは難しく、言いたいことをいえないもどかしさがある・・。

セミナーでは比較的長い時間、自分の話に耳を傾けてくれるので、ようやく自分がやっていることが伝えられる!と、わくわくしています。

ちょっとタイトルと違う方向に行ってしまいましたが、ここから「英語はいろいろ」の話です。

最近友達に勧められて、The Wireというアメリカの犯罪捜査もののドラマを見始めました。警察を中心とする人間関係をリアルに描いているというのが、その友達の説明だったので、「踊る大捜査線」みたいなもの?などと思っていたら、まったく雰囲気が違う。

字幕付きで見ているのですが、1st Episode、まず聞いていて何を言っているかさっぱり分からないし、字幕を見ても分からない。さらに辞書を見ても分からない・・という状態。造語だらけの『時計仕掛けのオレンジ』を大学の英語の授業で読んだとき依頼の衝撃。

結局最終的には、ウェブのUrban Dictionaryを見てやっと分かるという状態。このUrban Dictionary、最新のスラングなどの説明を読者が自分で書き込み、それを見た人が「納得・反対」(Thums up, Thubs downの絵のボタン)を投票するというもので、英語圏の生活の中の表現を知るにはとても便利です。

とまあ、そんな調子だから、1時間の番組を見るのに2時間かかりました。しかも登場人物が多すぎて名前と顔が一致しない。紹介してくれた友人へのメールで、こんな現状を訴えたら、数回は自分が見てもそんな感じだけど、少し立てばだんだんinsightfulだということが分かってくるから、と説得される。

少しウェブで調べてみると、アメリカ東部Maryland州のBaltimoreでドラッグ売買をしている若者たちの隠語とアクセント、警察の隠語など、アメリカ人でも分からない部分が多いらしく、そのこと自体が意味を持つとか。

別のオーストラリア人の友達も、ところどころで止めて夫婦で内容を確認し合っているくらいだという。

ということで少し辞書を引く頻度を落として、とにかく通して見始めるように変えてみて、昨日で4話目が終わったところ。相変わらず言葉は分からないところが多いですが、少しストーリーが見えてきて、面白くなってきました。

英語が分からないとコンプレックスを感じてしまいますが、アメリカの中ですら英語はいろいろ、分かるのが当たり前ではないのですね。

もう遅いですが、5話目を見ようかな。

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