2011年12月29日木曜日

新しいことの学び方(クリケットのルールが分かってきた)

バンドのメンバーに26日のBoxing Dayの日からクリケットのビッグイベント(オーストラリア対インドの「テストマッチ」)が始まると教えてもらったので、その日、遅い朝食を食べながらしばらく見てみました。

以前ウェブの情報もちらっとみたし、前回と今回の滞在中、断片的にいろいろな人にルールを説明してもらっていますが、通りかかったクリケット場でも、テレビでも、どちらが勝っているのかすら分からないし、どのタイミングでみんなが喜ぶのかもさっぱり分かりませんでした。大きな試合は何日も続くというのも聞いていたので、昨日もちらっと見て、今日の朝もしばらく見ました。前回の滞在時は、理解することをあきらめていましたが、今回は滞在期間も長いし、周りで好きな人も結構多そうなので、何とか理解したい。そもそも、投げたボールを相手が打つという点では野球と似ているのに、これだけ見当のつかないスポーツがあるということに対して、興味が湧いてきます。

ということで、今日も朝食をとりながら、1時間以上テレビの前に陣取って見ていましたが、やはり分からないので、見ながら改めてウェブで調べてみました。すると、日本クリケット協会という団体があり、そのウェブサイトにとても分かりやすく、かつ詳細にルールが書いてあることを発見。

2ヶ月前くらいだと、見てもおそらく素通りしていた文面なのですが、断片的に説明をしてもらったり、実際にクリケットを見たりする機会を経ているので、疑問点が少しはっきりしてきています。例えば、

・どういうときにアウトになるのか。
・投げる人(ボウラー)が交代するのはどういうときなのか。
・どういうときに喜んでいるのか。
・いつ攻守が交代するのか。
・テレビで片方のチームの点数(らしきもの)だけ7/250のように分数のような書き方をしているのはなぜか。
・何日も続くというのは、野球の日本シリーズのように、勝敗の積み重ねというわけではないのか?

などなど。

こうなったところで、改めて日本クリケット協会のサイトを見ると、だいたい答えが書いてあることに気づきます。細かく書くと切りがないので、一番想像しがたい「何日も続く」というところだけ、自分の理解したことを説明してみます。

最近は短く終わらせるための別のルールもあって普段の国内の試合ではそれを適用しているらしいですが、「テストマッチ」という国際試合は本来のルールで行われるそうです。

まず野球のイニング(回)が9回であるのに対して、クリケットの場合、数日続くというテストマッチでも2回しかない。ということは、片方の攻撃が1日以上続いたりするようなのです。これでは、初日が終わってもどちらが有利か分かるわけがない。

なぜ1イニングがそんなに長いのか。まず、10人がアウトになるまで攻守交代しない。そして、野球と比べてなかなかアウトにならない。

アウトになる要素はいくつかあるのですが、一番基本的なのは、投手(Bowler)の投げたボールで打者(batsman)の後ろにあるwicketと呼ばれる木のゲートを崩すこと。これだけならストライクに入ればアウトになりそうなものなのですが、野球のバッターと違ってbatsmanはこの正面に立ちはだかっていいので、そう簡単には崩せません。そしてファールがなく360度どちらに打ってもいい。そして走れそうでなければ走らなくてもいい。走れそうな打球になるまで打ち続けられる訳です。走った後もアウトになるまで打ち続ける。
他にも、他のスポーツに例えようがないルールが沢山あるのですが、これだけでも複雑さが伝わったかと思います。

ここで、ようやく今日のエントリーのタイトルにつながります。何か新しいことを学ぶときは、「理論やルール(ウェブ)を読む・聞く」、「実際のものを見る(聞く)」、「自分で体験する」という3要素を行き来することが必要だ、ということを改めて確認した、というわけです。

どれから始めるかは、どれが一番身近にあるかで決めればいいように思います。どれから始めても、それだけでは不十分、他の要素に移って初めて、その前のことがらの意味がはっきりすると思うのです。英語の学習についても、「文法」が重要か、「リーディング」が重要か、「会話(実践)」が重要かなどという議論になりがちですが、実践をして初めて文法の意味が分かりこともありますし、実践だけではなかなか分からなかったことが、改めて文法を学び直すと「なるほど」とすっきりすることもあります。どこかの要素で行き詰まったら、他の要素ににチャレンジしてみると、ふと視界が開けるのではないでしょうか。

こちらの人から聞いた僕のキャラクターの描写は、adventurous、easy-going。せっかくの海外一人暮らし、あまり身構えず何でも吸収して行きます!



夕方の買い物帰り、年末モードの静かなクリケットグラウンド(Oval)でクリケットが舞台の小説の続きを読む。




ラジコンヘリで遊ぶ父子。クリスマスプレゼントかな。ほとんどお父さんが楽しんでいましたが・・。


クリケットのピッチだった場所に芝を張って、秋からのラグビー(あるいはフットボール)の準備のようです。

0 件のコメント:

コメントを投稿