最近のエントリーに、オーストラリア式のクリスマスや年末年始の話を書きました。オーストラリアで生まれ育った人たちと過ごしていたので、そう書いたのですが、彼らの親の代にさかのぼると、アジア系の移民だったり、家庭内外で異文化体験をしてきている人も多い。両親がオーストラリア出身でも、少なくともそうしたマルチカルチュラル(多文化)なバックグラウンドを持つ友達と自然につき合ってきた人たちです。
短期滞在者である自分が居心地よく過ごせている、そもそも自分を仲間として扱って(?)くれるのは、彼らがそういう人たちだからかもしれません。
もちろんオーストラリアにはイギリスの文化が色濃く残っていますし、それ以降の移民に対して、排他的な感情を抱いている人もいるように思います。それでも全体としては、移民の文化や言語を尊重しつつ、英語という共通語を中心に社会を統合していく試みを比較的うまく進めているように感じています。もともとアボリジニやトレス海峡諸島民たちが住んでいた土地に、イギリスから渡ってきた人たち作った国だという負の歴史はありますし、今でもこれらの先住民の失業率の高さなどの問題が厳然と存在しているようです。でも、その点を含めて、肌の色も違う、母(国)語さえ違う多様な人たちが、どのように共存していくかを真剣に模索し、そうした社会を作り上げつつあるこの国は、知れば知るほど面白いところです。
こちらは、メルボルン郊外にあるBalaclavaというユダヤ人コミュニティ。独特の服装の後ろ姿が見えると思います。といってもユダヤ人だけが住んでいるわけではありませんし、ユダヤ人の経営するお店にもいろいろな人がお客さんとして来ていました。アデレードにあるLittle Tokyoという日本食品の店にも、いろいろなお客さんがきています。
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