2012年2月21日火曜日

アデレードの伝統校に潜入(?)


昨日(19日)は、サイクリングクラブの企画で、シティから近くの郊外を走って、メンバーのお宅でランチ(BYO=持ち込み)&スイミングという企画。

あるメンバーの娘さんとドイツ人の彼氏も参加ということで、自分よりかなり若い人の合流は初めて。

そのコースの中に、以前、門の外からの写真を紹介した幼少小中高を含む一貫校私立学校Scotch Collegeが含まれていました。関心があったうえに、事前にメールで歴史の説明までしてもらって、とてもありがたい企画でした。どうやら普段から自由に入れるみたいですけどね。
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南オーストラリア植民地の財務大臣券Regstrar-General(土地の管理を担当する部署の長)が建て、実業家・篤志家がオーナーなってきた邸宅を、長老派の教会が買い取ってScotch Collegeのキャンパスになったそうです。
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サイクリングのメンバーのお父さんが20世紀初頭にこの学校の前身(場所も違う)に通っていたらしく(このことでメンバーの年齢が分かると思いますが)とても詳しい説明でした。

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建物も緑も花も、とても美しいキャンパスでした。アデレードの公立の学校の校庭も十分きれいですが、私立の伝統校はさらに別世界という感じですね。なお、collegeという英語、国によっても違うし、同じ国の中でもいろいろな意味で使われてややこしいのですが、アデレードで見かけるCollegeという名前は、たいてい私立の一貫校のようです。Google Mapsの日本語版で見ると、アデレードにたくさん大学があるように見えてしまいますが、大学(University)はAdelaide, Flinders, South Australiaの3つだけで、そのほかで「大学」と書いてあるのは、これらのCollegeです。
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昨日帰ってきてから日本の友人のtweet(とリツイート)を見て気づいたのですが、日本軍のダーウィン奇襲の日だったのですね。日本でも日豪の戦争の歴史はあまり知られていませんが、ニュースで見たところ、オーストラリアでもこの歴史について学校で教えてこなかったらしく、首相が現地の記念式典で(日本という相手国の名前は出していないようですが)この歴史をきちんと伝えなくてはいけないと発言していました。親日的で、かつ実際に旅行や英語の先生として長期に滞在している人がとても多いオーストラリアですが、他にもパプアニューギニアのKokoda trailでの戦いなど、悲しい歴史があったのですよね。その発端の日に、戦前生まれの人たちも含まれるグループと、和やかなひとときを過ごしていたということに、不思議な巡り合わせを感じました。


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