2011年10月31日月曜日

Clare Burton Memorial Lecture

 シティのキャンパスで開かれた、Clare Burton Memorial Lectureに出席してきました。男女の賃金格差の是正の分野で力を注いだ研究者であり官僚でもあったClare Burtonの功績を記念して、ジェンダー平等の分野で顕著な業績のある研究者が毎年一人選ばれ、オーストラリア各都市を訪問するもの。今年の演者はこちらの本の著者。

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 話のネタとしていつも人気のトピック、男の脳、女の脳の違いに関する神経科学(脳科学)の研究や関連する言説の背後にある、暗黙の仮説や実験方法や学術雑誌での論文の取り上げられかたなどについて、丹念に検証する内容(だと思います)。講演の中にちりばめられたエピソードで会場は大ウケなのですが、かなり早いイギリス英語で、スライドには画像だけなので、一緒に笑えないのがつらいところ・・。帰国する頃には一緒に笑えるようになるのでしょうか・・・。まあじっくり本を読むことにします。

今日の日中は研究所で論文用の図表作りなどをしていたので、夕方家に戻らず、自転車(tikit)で講演のあったシティへ。会場の外に畳んでおいておき、院生との夕食時は車のトランク(boot)に入れもらって一緒に移動し、帰りは30分おきのバスを待たずに自転車で帰宅。折り畳みを最大限活かせた行動パターンでした。

 帰ると同居人2人がリビングのテレビを見ていたので、しばし雑談。明日も一日論文書きです。

2011年10月30日日曜日

初のGroup ride

 好天に恵まれた日曜日、初のGroup Rideに参加してきました。朝起きてご飯を炊き、昨日買ったニジマスを入れておにぎりを作り、待ち合わせ場所のガソリンスタンドへ。そこで車にtikitともども同乗させてもらい、アデレードからFree way経由で30分程東へ行ったAdelaide Hillsの中の町、Woodsideへ。集合場所でCycling for Pleasureというグループの人たち10人程が集まったところで、1年間のゲストということで皆さんに紹介してもらいました。

 今までの長距離サイクリングは一人で地図を見ながらというものばかりでしたが、今日はリーダーの先導にしたがって付いていけばいいので、周りの景色を楽しみながら、快適なサイクリングができました。

 およそ33キロのルートということでしたが、さすがに今までなかったようなアップダウンがあったので、帰ってきたらさすがに疲れは感じました。でもサドルもペダリングもシフトチェンジも快適なtikitのおかげで、着いていけないのではという心配は取り越し苦労で、楽しい1日でした。夕方はさすがに眠くなりましたが、夜は一応論文書きができたくらい。

 連れていってくれた(前からお世話になっている)二人が70代というのも驚きですが、後で聞いたら参加者の最高齢は86歳だったらしいです。moterのアシストはついているとは言っていましたが、それにしても・・。

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 これはワイン用のブドウ畑(vignard)だと思いますが、このあたりはオーストラリア全体の中でみても、リンゴやイチゴやpear(洋梨)などの主要産地の一つらしく、さまざまな果樹園Orchardが続いています。

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 ときどき車は通りますが、交通量は少ないので、安心です。

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Smoked Rainbow Troutのおにぎり。なかなかいけます。他の人たちはキッシュやサンドイッチなど。

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活躍してくれたtikit

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午前中の休憩場所で。New World TouristなどBike Fridayの小径車が他に4台ありましたが、tikitの16インチは極端に小さい。

2011年10月29日土曜日

原稿書きの土曜日

今日は原稿書きに追われていたので、運動がてら自転車(tikit)でCityに必要な買い物とランチにいっただけ(といっても往復20キロくらいはありますが)で、後はほぼ部屋でパソコンに向かっていました。過去のインタビューの文字おこしの確認・修正をしていると、貴重な発言がたくさん。あとは時間との勝負でどこまで盛り込めるか・・。

 原稿はせっぱ詰まっているものの、明日は初めてCycling for Pleasureというグループの2週ごとの日曜イベントに参加。Adelaide Hillsにある町で40キロほど走るそうです。そこまでは車に乗せてもらいますが。

写真を撮りわすれましたが、必要な買い物というのは明日のお弁当おにぎり用のSmoked Rainbow Trout。ニジマスの薫製ですかね。きれいな色でした。

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 ついでにセントラルマーケットのお気に入りのBakeryで土曜日閉店間際のタイムサービス。どれでも2本3ドル(250円くらい?)。Caraway Rye Bread(キャラウェイの種(スパイス)が混ぜ込んであるライ麦パン)とHitop White Bread(たぶん普通の白い食パン)。薄切りですがそれぞれ20枚分以上あります。家と研究所の冷凍庫で保存して2週間くらいかけて食べることになるでしょう。

2011年10月28日金曜日

不思議な集まり

 招待してもらったホームパーティから帰ってきました。これがとても不思議な集まり。日本で誰かの家に集まるときは、全員もともと知っている同士ということが普通ですが、こちらにいると、知らない同士を同時に招くということがよくあるような気がします。

 今日招いてくれたのは、友達Aを通してつながった友達B(会ったのはまだ3回目)。他に招待されていたのは、その友達Bの奥さんの両親、友達Aの両親、それから友達Bの友達夫婦(それぞれ南米の別の国から来ている)、そして僕。間に入っている友達Aは別の州にいるため不参加。こうやってオープンに人間関係が広がっていくのはとても楽しい。

 それにしても、オーストラリアで驚くのは、日本に行ったことのある人がとても多いこと。つがなりのある人たちに偏りがあるとは思いますが、ちょっと集まると、そのうち数人は日本に行ったことがあるということがよくあります。今日も、日本のウォッシュレットのお湯を浴びたという話や、新宿ゴールデン街の話で盛り上がっていました。

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とても人懐っこいボーダーコリー。毛並みがとても気持ちいい。

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このチーズ、初めて食べる味。とても美味でした。Fromager d'Affinoisというらしいです。それのペッパーつき。

2011年10月27日木曜日

Tikitが来た!

 1週間前、待ちに待った折り畳み自転車Bike Friday Tikitが届きました。
 これから1年間、アデレードでの僕の足となります。

 車社会のオーストラリアで車なしの生活。とはいえ、ヨーロッパ諸国と同様、自転車の使いやすさと安全に目を向けて道路インフラを整備し始めた街なので、その効果を体感できると思います。

 さて、このTiketというBike、街の様子や用途をいろいろ考えた末の選択でした。自転車だけで街の隅々まで行く自信はない。となると、バスや電車に簡単に乗せられる折り畳み。でも、できるだけ快適に長距離を自転車で走り、停まりたいところで停まって街の様子を観察し、研究所にもフィールドに出かけたい。

 BromptonやBD-1(日本以外ではBirdyという名前が多いようだ)というあたりを考えましたが、最終的に折り畳みの早さと走りのよさで、一部に非常に評判のいいTikitに決めました。Macと同じように少数だけど熱心なユーザー層に支えられているところも気に入りました。実際アメリカのオレゴン州にあるメーカーに問い合わせの連絡をとったら、Adelaide在住のユーザークラブの創設者との橋渡しまでしてくれ、その創設者は渡豪前からいろいろなアドバイスをしてくれたほどです。(渡豪後のつながりについては以前のエントリーに書きました。こちらこちら。)

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研究所のオフィスの中においても問題なし。折り畳むのも開くのも10秒かからないくらい。慣れればもう少し早くなりそう。

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 研究所を出て広げたところ。意外にホイールベースは広いので安定しています。また、このバッグ(Derours Tecoo)でたいていの買い物はOK。外せばリュックになります。

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 外食中も足下に。スーパーでもカートより小さいので、それほど迷惑ではなさそう。時々振り返られますが。(意図せず、タイガースカラーのコーディネートになってしまった)

2011年10月26日水曜日

弁当男子?+炒め物はらくちん

「弁当男子」という言葉を少し前によくテレビや雑誌で見かけました。男が自分でお弁当を作るのが珍しいということが前提で使われる言葉だと思うので、先々なくなっていけばいいと思いますが、それはともかく、最近研究所にお弁当を持っていっています。いや、正確には研究所で簡単料理。

 お世話になっている研究所の研究員や院生が、いつも研究所のキッチンで、サラダやパスタやサンドイッチなどを、さっとつくってランチにしているので、最近まねしているというわけです。外食もテイクアウト(Take away)も飲み物を含めたら$12-3(1000円くらい)は簡単にいってしまうので。冷凍庫に入れておいたパンをそのままトーストし、おかずはトマトやハムを行きがけに買ったり、夕食の残りを持っていったりして食べています。

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 今日持っていったラムシチューはタッパーのままで見た目が悪いので、朝食の写真を。昨日のランチの時に研究員が食べていたBocconcini (モッツアレラチーズを一口大のボール状にしたもの?)を、早速昨日スーパーで買って、食べてみました。まったくチーズ臭さがなくあっさりしているので、はちみつを塗ったトーストの上に、トマトと一緒に。


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 昨日の夜はシチューに時間をかけすぎたので、今日の夜は簡単に、Pak Choy(中国白菜、チンゲンサイかな?)ともやしと子牛(veal)のひき肉で炒め物。やっぱり早くて楽ですね。これだけは学生時代から数少ない自炊メニューでしたが、以前は塩コショウ一本勝負だったのですが、お酒と醤油と砂糖を少しずつ入れただけで、だいぶまともな料理という味になりました。

2011年10月25日火曜日

ただの公園ではなく・・・

 今日は一日研究所で本を再読して、手書きで論文の構成のイメージを書いていたので、取り立てて大きな出来事はなし。夕食にラムシチューに初挑戦したくらい。

 そこで、アデレードのちょっと面白いスポットをご紹介しましょう。

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子どもの遊ぶ広々とした公園。

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ロードバイクのコースにもなっています。

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しかし、実はこの通り。かつてのF1アデレードグランプリに使われた市街地サーキットのスターティンググリッドです。

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ヘアピンカーブ上にスターティンググリッドがあります。

 今はF1会場がメルボルンに移ってしまっていますが、今でもCripsal 500というカーレースイベントが毎年3月に開かれています(僕自身は4年前の滞在中に柵の隙間から見ただけですが・・)。F-1よりは1周が短かいと思いますがこのスターティンググリッドを使っているようです。コースマップはこちら

一つ出来事を思い出したので追記) 今日院生の一人が、この本知ってるだろうと英語の小説を見せるので知らないといったものの、よくみるとHaruki Murakamiと書いてある。それでタイトルをよく見ると、The Windup Bird Chronicle。『ねじまき鳥クロニクル』の英訳版でした。これは、僕もかなり入り込んで数日間で一気に読んだ小説です。

2011年10月24日月曜日

日常生活の始まり

 アデレード到着からバックパッカー滞在、シェアハウス探し、引っ越ししてからの悪戦苦闘と、約3週間のドタバタを後追いで書いてきましたが、書きためていた日記の記録を見ると、だいたいこの頃から大きな変化はなくなり、日常のさまざまな分野のエピソードが多くなります。

 2週間のズレは一向に埋まらないので、この辺で、日ごとの後追いは終わりにして、この間を含め日常生活で発見したこと感じたことなど、テーマごとに書いていこうと思います。継続的な読者は少ないですが、この後も、お付き合いください。

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(郊外に向かってレールの上を高速で走るバス、O-Bahn。鉄ちゃん心をくすぐります。)

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(絶好の撮影ポイント。僕以外に撮り鉄(?)はいませんでした)

2011年10月23日日曜日

週末のアデレードは知と芸術のフェスティバル(10月8-9日)

 町と大学で入手したフリーペーパーによれば、この週後半はCityで二つのフェスティバルが開催されている。一つはAdelaie Festival of Ideas。もう一つはFaestival of Unpopular Culture。どちらもタイトルが魅力的。シティの中の、TAFE(高校修了者が進む、職業に向けた実践的高等教育をする学校)や大学、市庁舎のホールなど、複数の会場に分散して開かれている。前者は環境、ジェンダー、政治、家族、福祉など、しゃかいのさまざまな領域の研究者や実践家、政治家などが、領域を超えて集まる学際的学会のようなもの。後者はさまざまな形の芸術の実物(ギャラリーやライブなどと)と、それに関する講演やディスカッションを織り交ぜたもの。

 土曜日はセントラルマーケットで買い物をした後でプログラムを見たが、タイミングのあう興味のあるプログラムがなかったので、参加せずに帰宅。

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(はちみつ専門店で試食させてもらって買ったはちみつLucerne。癖がなくてとてもおいしい)

 日曜日は午後になってからFAMILY by familyというセッションと、Premier(州首相) Mike RannによるClosing Sessionへ。

 FAMILY by familyは、The Australian Centre for Social Innovationという組織が主催している家族支援プログラム(特に子どもの虐待の問題を抱えている家族)。同じような問題を抱える家族を結びつけてそれぞれに自信を持たせるというプログラムだが、その設計の手順が非常に戦略的でプログラム化されている。プレゼンはそのサイクルについての説明が中心で、とても刺激を受けた。アクティビティのためのデザインなどにも非常に力を入れていて、デザイナーもメンバーに含まれる。

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(会場になっていた教会の天井。普通の学会とは違った雰囲気で新鮮だった)

 首相の方は、前半は州の先駆的な取り組みを次々と紹介していくものだったが、最後にsame sex coupleの法的権利と結婚を支持する内容で、この時は会場から大きな拍手が起こっていた。これまた刺激的。次の日の新聞に大々的に取り上げられていた。

 しかし、紹介のスピーチでかなり会場がウケているJokeを聞き取れないのはつらい。字幕が欲しいところだ(見てもJokeはわからないかもしれないけど・・)。

2011年10月21日金曜日

音楽でつながる(10月7日)

 洗濯を終えてから研究所に行き、Work Life Integrationについて2つの本の論文一つずつにKindleで目を通す。

 夕方からは、友人に紹介してもらったベーシストと初対面。自宅でのディナーとセッションに誘ってもらったのだ。電話があって外に出て、初対面。口の周りにひげがあって一見怖そう。しかし、話してみるととても知的でいい人柄。仕事帰りに買ってきてくれたアフガン料理のテイクアウトを、コロナビールを飲みながら、庭のテーブルで食べ始める。
その後、Jamを開始、指引きとSlapのベースラインで、とてもうまいベース。最初は緊張もありなれなかったJamもだんだん要領がわかってきて、いろいろなリズムをキーボードでならしたり、オリジナル曲をパソコンで見ながら2人で曲を弾き続ける。

 途中コーヒーで休憩中、赤ちゃんが泣き出して寝かしつけで中断、というfamily manらしい一コマもあったが、結局夜12時近くまでJam。人間的にも音楽的にもとてもいい人に出会えた。友人に感謝。定期的にドラマーと3人でジャムすることになりそうだ。

 今回の単身オーストラリア滞在で、地元の人たちとつながる手段にもなるだろうと目論んでいたのが自転車と音楽(それから、チャンスがあれば武道も・・)。ギターをわざわざ持ってきたのは、一人の時間が多いのでこの機会に練習しようというのもあったが、地元の人たちと交流したいという狙いもあったのだ。しかしこんなに早く実現するとは思っていなかった。友人夫婦はメルボルンに移ってしまっているが、僕がアデレードに着くタイミングと、たまたま彼らがアデレードに帰ってきているタイミングが一致して、この話に結びついたのだ。なんとも幸運だった。

2011年10月20日木曜日

もりだくさんの一日(10月6日)

 今日は盛りだくさんの一日。

 朝は、研究所で他大学に転職するproject coordinator(共同研究の会計その他の運営をサポートするいsごと)のfarewell morning tea。その後、Work life integrationというタームの使われ方をウェブ上でチェック。ビジネスレベルでも結構balanceとどちらを使うかの議論がある様子。

 昼は、以前の滞在中もお世話になった日本人夫婦にお土産を渡すために、二人の職場の大学のカフェでランチ。久しぶりに日本語を話した気がする。

 家に帰って、ジョブズの訃報を知る。あったこともないのに、なぜか大きな喪失感。いつもわくわくさせてくれる人といういみで、大きな存在だったのかもしれない。Twitterやブログなどでもいかに多くの人が同じようなことを感じているかがわかった。あるリンクから、以前も一部見たStanford大の卒業式スピーチを字幕付きで初めて全部見て、感動。同じようなメッセージはよくあるかもしれないが、エピソードの使い方と構成がやはりスピーチのお手本だ。

(翌日の新聞の1面。日本ではどううだったのでしょう)


 午後はSkypeで日本の研究会に参加。ずっと聞いているときは音声がいいが、双方向でディスカッションをしようとすると音質が落ちて議論は厳しかった。

 夕方からは研究所が共催しているSeminarのため、同じ大学の都市型キャンパスに。遅れてしまったが、30分の軽食とワインなどの後に、1時間のセミナーがあるというスタイル(日本ではお酒を研究関係のイベントで振る舞うというのはご法度になっている感じだが・・)。労働時間と消費と環境活動をリンクさせた話で面白かったが、マイクなしで行われた質疑を聞き取るのはさすがに難しい。

 その後は、研究所の面々とシティのイタリアンレストランでディナー。さすがに賑やかなレストランで離れた席の人の話を聞き取るのは大変だが、これまであまりゆっくり話ができなかったメンバーとゆっくり話せて、少し距離が近づいた気がする。研究所の規模が大きくなっても、楽しいアットホームな雰囲気が変わっていないことがうれしかった。

 だいぶ遅くなり夜の町外れでバスを待つ。車の中から外に向かって叫んでいる若者(女性)。少し前にも同じような光景を見たが、非白人を標的に叫んでいることが多いように感じる。普段接する人たちにはまったく感じないのだが、夜のCityでは時々こういう場面に出くわす。

 夜は久しぶりに家族とFacetimeで話す。Facetimeは画像も音声もスムーズな気がする。

2011年10月19日水曜日

昼は研究、夜は料理(10月4-5日)

昼間は研究所、夜はなるべく早い時間に料理という生活が少しずつ定着してきた。
 研究の方は、オーストラリアの家族手当てなどの枠組みについての学術的なレビューや仕事と生活にかかわる概念(work-life balanceやintegration)全般についての文献収集が中心。所長は忙しそうだが、聞きに行くと少し情報源を教えてくれた。
 ここの研究所は円卓とキッチンを囲むように所長、研究員、院生のオフィスが配置されていて、ドアは開いていることが多いので、あちこちで打ち合わや研究指導をしてしている姿が見られる。それに、キッチンで昼に野菜を切ったり簡単な料理をしている人も多いので、話を聞いたりしてこちらの人の料理を知る参考にもなる。

 この2日間、夜は、和食もどきとイタリアン。
 まず、親子丼のアスパラ添え。親子丼自体初めて作ったが、これは大成功。生活を一変させてくれた、オーストラリア自炊のバイブル「食のDIY オーストラリア・シドニー自炊のススメ」をまた参考に。

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 沸騰したお湯に本だしを入れ、タマネギと鳥のもも肉を入れて、料理酒と砂糖と醤油を味を見ながら足し、最後に溶き卵を入れただけ。それをご飯にかけ、アスパラはお湯に塩を入れて別にゆでて、後から添えた。

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 次の日は、研究所の研究員から聞いたStrir Throughのパスタソースを使って簡単にパスタ。実は話を聞いていたときは、商品名ということがわからずソースをよくかき混ぜる(stir through)話をしているのだと思って聞いていたが、スーパーで名前を発見して納得。幾つか種類があったが、ガーリックとトマトとうシンプルなもの(4皿分で$4.80)を買ってきた。昨日の使った残りのチキンとアスパラを炒め、ソースを3分の1ほど入れ昨日買ったレタスを刻んで足す。味見をすると少し酸っぱいので、ワインと砂糖を足して完成。
 この日は僕より遅くオーナーがが同じくパスタ(ペンネ)の料理を始めたので、いろいろ話しながら食べた。IGAの帰りに近くのBottle Shopでビールも買ってきたので、なかなか楽しい夕食。

2011年10月18日火曜日

予想外の休日(10日3日)

 翌月曜日、研究所に行こうと準備していたが、バックパッカーホステルで知り合った友人へFacebookへの書き込みを見て、今日がLabour day(日本でいう勤労感謝の日)で祝日だと知る。オーストラリアの働き方の研究に来ているのに、把握していなかった。
 
 予想外の休日になったので、昼までは部屋の片づけなど。昼は天気がよく外の方が温かいので、そのベンチで食べた。ひとりでもこの庭を楽しむ気分的余裕が出てきた。オーナーは庭に入るゲートの外側に白いペンキを塗っている。

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ようやく片づいた自室の机。目の前には庭が見える。

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家の中は寒いが外は暖かい

 ランチを作っている間に自転車の「師匠」からメール。毎日乗り徐々に距離を伸ばしてスタミナをつけるアドバイス。朝食についても丁寧に。それからこの家から行きやすい見所まで教えてくれた。その中で本当に近い(といっても山をあがる3.4キロ)Waterfall Gullyに行ってみることにした。Bike Laneがないので車がくると怖いが、交通量は多くないのでまあまあ走りやすい道路。人っ子ひとりいないかもと思っていたが、行ってみたらちゃんとしたリゾートでたくさん人が。ちゃんとしたKioskとレストランもあった。

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第1の滝。以外に小さい。この後いくつも続くが、結構距離があるので今日は2つ目まで。

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上から見たほうがきれいかな

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 Trailの脇に咲く花

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 Waterfall Gullyと町の間の道で豪華なコテージが売り出し中

 夜8時過ぎに新しい同居人インド人Vが引っ越し。一番近い部屋の人なのでどんな人か期待と不安が入り混じるが、まだほとんど話す時間がなかったので今後のお楽しみ・・。

2011年10月17日月曜日

初輪行(10月2日)

 引っ越し後最初の日曜日。自転車の師匠(?)夫妻(おそらく70代)に誘ってもらって、シティの北西郊外にあるSemaphoreというビーチ沿いの地域の音楽イベントに輪行。家から10キロほど行ったところにあるCentral Stationで待ち合わせて、三人で自転車を電車に乗せて一路Glanvilleへ。トラム以外の電車は、フルサイズの自転車も乗せられる(週末とオフピークは追加料金なし)。

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 GlanvilleからSemaphoreのビーチまで自転車で。師匠の娘さんや友人が参加しているAdelaide Ukulele Appreciation Societyの楽しくて感動もある演奏を聴いてから、そのメンバーの一部とコーヒーブレイク。

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ブライトンまでの道がビーチに沿って続いていて気持ちいいというので、距離を聞いたら10キロちょっとだという。娘さんは12キロくらいというのでそれならと、用事のある師匠夫妻と分かれて、1人南下することを決める。念のためiPhone (+Mobile modem)で確認すると、21キロと出た。時速20キロ弱なら1時間ちょっとで行けるので何とかなるだろう。せっかくここまで来たのだからと思い、行くことに。はっきりいうと、こんな距離は走ったことがないので若干不安。その後電車でシティまで北上し、またそこから10キロ帰らなければならないし・・。

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砂丘の中の歩行者自転車道。

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車は左に折れてビーチから離れます。

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ここも車では味わえません。

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右下に歩行者と自転車のマーク

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ブライトン(Brighton)Jetty(桟橋)に到着。家族で滞在したときによくカニ釣りに来た場所。今回20キロrideを敢行した理由には、ここにまた来てみたいという思いもありました。

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ここから電車に自転車を乗せてシティのCentral Stationまで戻ります。

 Westlakeあたりでメインの自動車道路を走らなければならない区間がちょっときついが、その他はほぼずっと車とはなれてビーチ沿いまたは砂丘(sand dune)沿いを走れる。休憩スポットはたくさんあるので、もう一度Tikitで来てみたい。

2011年10月16日日曜日

違って見える風景--10月1日

 シェアハウスに移ってから、初めての週末。昨日週明けの締め切りをとりあえず延期できたので、まずは生活基盤を整えることを優先して、Cityに買い出しに行くことに。(Cityとは、アデレードの中心ビジネス商業地区のこと。)

 朝食後、土日祝日は、家の近くからのバスが1時間に1本しかないので(平日はオフピークは30分おき、通勤時間帯はもう少し頻繁)、時間までウェブで下調べしてから出発。主なターゲットは、プリンタと炊飯器。それから和風だしと日本酒とハム。CityのRundle Mallは町の主要道路のかなりの距離が歩行者専用になっている最大の商店街。生活用品全般の大型スーパーTarget、大型家電店Harvey Norman、パソコン関連JB-HiFi、クラッシックな高級店の多いAdelaide Arcadeなど、歩ける範囲にいろいろな店がそろっていて目移りしてしまう。

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 次はセントラルマーケット、小さいが品揃え豊富な日本製品ショップ「リトル東京」で箸と本だしと料理酒と乾燥わかめを入手。
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 今回の渡豪後、最初の週には、家族で来た記憶ばかりがよみがえり、食材を見ても調理法が想像できず、それほど楽しくなく、むしろ寂しい感じがしたセントラルマーケットが、料理の基本が理解できてきたら、目移りするくらい食材の宝庫に見えてきた。ちょっとしたことでこれほど見え方が違うのかと思う。欲しいものはたいてい何でも作れると思うと、外食しても気持ちが楽で楽しい。
 魚屋で1ピースが小さそうなFlatheadという魚を購入。1キロ$38だが1ピースにしたので、6ドルちょっと。もっとも、1ピースと言っても二人分くらいある。こちらの肉・魚・野菜・果物などはキロ単位で値段が表示してあるので、慣れないとすごく高額に見えてしまう。iPhoneの辞書にはなかったが、後でネットで調べてみると「コチ」のこと。結構な高級魚だ。
 結局もともとのショッピングリストに加えて、パン、ハムなども購入。

 帰ってきて夕食。

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 チンゲンサイともやしの炒め物。塩こしょうと醤油とチキンストックを少し削ったもので味付け。

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 Flathead(こち)はネットで調べたムニエルの作り方を参考に、オリーブオイル、塩こしょう、白ワイン、チキンのストック、バター、トマト、醤油(少々)などで味付け。最後の醤油でちょっと塩辛くなったが、バターの甘みで美味。半分は明日まわし。炊飯器のご飯はさすがに焦げ付かず安心感がある。2合の目盛りが最小なので、残りはラップに小分けして冷凍に。これで数日はチンすればご飯が食べられる。

 何よりも料理を考えるのが楽しくなってきたのが大きな進歩。数日前では考えられなかった。何かを身につけると同じ風景も違って見えてくる。

2011年10月15日土曜日

シェアハウス内「ご近所」付き合い増加(9月30日)

 今日は研究所には行かず日中はほぼ部屋でパソコンに向かっていたが、仕事の方はあまり進まず、ネットで情報収集や学会関係のメール連絡など。

 昼は外食しようと思っていたが、あまりに天気が不安定なので出るタイミングをいっし、まあウィンナーなどもたくさん残っているので、トマトとウィンナーのサンドイッチ。ウィンナーを炒めるのにオリーブオイルをしいて、白ワインを入れたり少し水を入れてふたをして蒸し焼きにしたので、ちょっと高級な風味に。3時からプレゼンがあるという同居人(サウジアラビア人)と少し会話。

 夕方、せっぱ詰まっていた原稿の締め切りについて編者に相談すると、まだ出していない人も多く延長可能との返事。生活のセットアップと原稿締め切りの板挟みだったので、かなり精神的に救われた(先延ばししただけだけど)。

 夕食は、インゲンとタマネギともやしとソーセージのスープだが、ストックをビーフにしてみた。料理をしていると同居人(オーストラリア人)がやってきて、オーブンでChips(フライドポテト)とPasty(ミートパイみたいなもの?)を焼き始めた。明日メルボルンでAussie Rule Footballのファイナルマッチがあるからそのための食事を買ってきた、と冷凍ピザを冷凍庫に入れる。かなりわくわく状態。行くのかと聞いたら、部屋で一日中テレビを見るための準備だとか。Aussie Ruleというのは、シーズンオフのクリケット用オーバル(楕円形グラウンド)を使うスポーツで、ラグビーのようなボールを使うが、ルールはアメフトともラグビーともまったく違う。ゴールは走り込むのではなくキックだけというのを彼に聞いて初めて知った。試合自体は午後2時から3時間程度だが、今日の夜もイベント、明日は朝から首相なども参加の朝食パーティーがありそれも中継されるらしい。あまりAussie Ruleをほとんど知らないという話をすると、珍しくDiningで食べるといって、パソコンを持ってきて、Youtubeでゴールシーンやタックルシーンを説明してくれた。その後もギターとバンドの話で盛り上がる。他の同居人(アイルランド人)も一瞬入ってきて自己紹介できたし、初めて見る女の人もダイニングを通ったので軽く自己紹介。

 夕食のスープは食べる前にこしょう少々。今回のご飯は話をしながらだったので若干焦がしてしまったものの、水加減としては大成功、一番美味しく食べられた。食後早速ラップに包んで冷凍。あと2回分くらいありそう。スープもやはり美味しかった。「食のDIY オーストラリア・シドニー自炊のススメ」に書いてあったMassellのストックはすばらしい。何より夕食の間中たくさん話をできたのは、この家に来て今晩が初めて。もう一つ空いている部屋に、今度の日曜日に”a big Indian guy”が引っ越してくるそうだ。これでもう少しキッチンダイニングリビング周りが賑やかになりそうだ。ある意味一番近い部屋の人なので、仲良くできそうな人だったらいいなあ。

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 今日はシェアハウス内の「ご近所」付き合いの急に増えた高得点な一日でした。