2012年9月5日水曜日

調査が動き出した最後の2週間

アデレード滞在2週間を残して、急にこちらでの調査が動き出しました。研究計画作成に長くかかってしまった上に、調査対象である幼児教育と子育て支援の統合施設の関係者に最初にコンタクトをとってからの返事待ちが長く、正式の申し込み手続きに進めたのが、3週間前。通常の日数だと許可が下りるのは帰国後になってしまう、という危機的状況。

最初に連絡を取ったのがだいぶ前だったことをアピールしたところ、特別に急いでもらえることになり、それからは、電話などでActive waiting(柔らかな督促)は必要だったものの、かなりテンポよく進み、先週の火曜日にとうとう最終承認。

これを受けて大学の研究倫理手続きもクリアし、子どもセンター(日本に置き換えると、認定こども園と子育て支援センターと男女共同参画エンターをあわせたようなところ)の訪問し、地域や親とせんたーをつなぐプログラム開発の役割をする人にインタビューするという調査を開始しました。電話をかけまくって9件のインタビューのアポ取りに成功。

幼稚園と保育園の両方を併せ持ったところですが、こういった場所をじっくり訪れるのは、自分の子どもたちが幼稚園を卒園して以来か・・。子どもたちがとにかくかわいい(笑)。

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これまで4カ所訪問しましたが、上の写真の庭の様子で分かるように、どこもとても家庭的で温かい感じがするのが印象的です。

あと、3日間で5軒のセンターを訪問。大変ですが、長い待ちぼうけ期間のあと、ついに正式に直接訪問できることにことになり、最後の2週間、とても手応えのある日々を過ごしています。

Farewellモード突入その2(アデレードで知るインドの多様性)


またすっかり間が開いてしまいました。8月23日ごろに投稿したつもりだったのに、失敗していたようです。
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先週末のお話の続きです。日曜日は、ほぼ同じ頃に住み始めたインド人シェアメイト(house mate)Vに、彼の従兄弟の経営するインド料理のレストランに招待してもらいました。

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Lamb Shank

Vの友達1人も合流。初対面でしたが、日本のアニメやロックが好きで、フジロック フェスティバルにも行ったことがあるという人。彼が知っている曲を僕が知らなかったりして、がっかりさせたかも。彼もインド人ですが、Vとは別の地域、言葉も宗教も外見も別。どちらかというと、東アジアの人と思うような顔立ち。インドの北東部は、バングラデシュより東にあり、すぐ隣はミャンマーなので納得です。キリスト教や自然崇拝の土着宗教の信仰する人たちの多い地域らしい。こうしたこと、不勉強にも始めて知りました。

最近シェアハウスに入ってきた別のインド人Rも、また別の地域。彼とは妻子を一時的に母国においてきているという共通点もあって、最近よく話をしている仲です。言語好きの性(さが)で、このRの母語Teluguについていろいろ聞いてみると、どうも日本語と文法が似ている。ウェブで調べてみると、南方のドラヴィダ系の言語は、日本語の助詞のような単語で文法的な役割を変化させる「膠着語」という種類に分類されるらしい。日本語も同じ。語順も似ているようです。

Telugu文字は子音と母音の組み合わせで一つの文字。ただし、よく聞いてみると子音部分と母音部分の組み合わせになっていて、ハングルみたい。

今まで話したことのある人の中で、韓国、トルコ、フィンランド、ハンガリーの言葉は似ているということには気づいていて、実際「膠着語」の説明を見ると例に挙がっているのですが、南インドにも似たようなグループがあるというのは知りませんでした。ドラヴィダ系のアーンドラ朝、世界史で覚えたのを思い出しました。

オーストラリアで生活していると、さまざまな国や地域の人に会うので、地理や歴史を勉強する意欲がわきます(笑)。

2012年8月21日火曜日

Farewellモード突入(その1)

先週末はバンド練習もクラブのサイクリングもなかったかわりに、土日とも知り合いとディナー。アデレード滞在もなんとあと3週間ほどとなってしまい・・お別れを見据えたイベントが入り始めました。

自転車のクラブのメンバーの夫婦のお宅にお誘いいただき、もう一組も一緒に。サイクリングの時は、それほど休憩時間が長いわけでもないので、車通りの少ないところで併走しながらなど、あまりゆっくり話せる訳ではありません。どちらも帰国前に一度ゆっくりとと思ってくださっていたらしく、すてきなお宅と美味しい食事と賑やかなおしゃべりで、楽しいプチお別れ会。(来週最後のサイクリングに参加するつもりですが)

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お邪魔した家は、アデレードへの観光客が一度は行く(と思う)Glenelgの近く。トラムにtikitを載せて輪行です。このあたりは、一番ビーチ沿いは歩行者専用道。一つ内側は、自転車歩行者共用(Shared)。少し離れると、下の写真のように、車道が現れます。帰りは、車のトランクに入れて送ってもらえました。
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この家、知らない人の家ですが、ビーチの見える書斎(?)で読書する優雅な環境。うらやましい。

長くなるので、次の日の様子は次回に。

2012年8月16日木曜日

アデレードの春も桜?と思ったら・・

先週の日曜日は1ヶ月半ぶりにクラブのサイクリングに参加しました。グループでの移動が30キロちょっと、家から駅の往復をあわせて50キロ弱というのは、もう慣れている距離のはずだったのですが、帰ってきたら疲れて椅子からなかなか立ち上がれませんでした。

久しぶりに1日晴天で、春の訪れを感じました。北半球でいえば2月中旬にあたる気候のはずなので、今月いっぱいは冬かと思っていたのですが、アデレードではそろそろ春という認識のようです。

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海岸沿いや緑地では色とりどりのwild flower。

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そして街路樹は、桜?と思って自転車を止め、メンバーに聞いたところ、アーモンドじゃないかな、と。

その後、家の近くの東部郊外でもこの花を発見。家に帰って調べたらやはりアーモンドらしい。桜に似ていると言われているのですね。

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そして、こちらも家の近く。Plum tree。日本の梅と同じなのかどうか分からないのですが、日本の春と同じような風景がこちらで見られるというのは、知りませんでした。

前回の滞在時は、8月下旬に来て3月に帰国しているので、8月前半というのは初体験なのですよね。以前のエントリーを書いたときは、これを知らなかったので、オーストラリアの春はJakarandaとだけ書きました。これでアデレードの季節をだいたい一巡したことになりそうです。

2012年8月14日火曜日

大人のホームステイ in Canberra

誕生日で予想外にいただいたfacebookメッセージに返信していたり、一人誕生日祝いでJazzギタリストJohn Scofieldのコンサートに行ったり、夜に何かしていることが多く、また間が空いてしまいました。昨日こそ書こうと思っていのに、久しぶりのクラブのサイクリングで疲れ果て、とても気力が出ず。

すでに遠い昔の記憶のようになっていますが、Canberraでの体験の続き。

前回書いたように、今回のCanberra訪問の目的としては、オーストラリアの政策に関連する研究をしているからには、首都を一度見ておきたいというのがメインです。ただ、帰国が迫ったいろいろやることも多い中で、それを後押ししたのは、「キャンベラに来ることがあったらうちに泊まっていいよ」と知り合い夫婦が言ってくれていたことでした。

知り合いと行っても、3月にあったAustralian Bike Friday Clubの集まりで宿が同じで、一度一緒に晩ご飯を食べに行ったのと、全体ランチで隣に座って話したくらい。

あちらが海外ツーリングから帰宅直後だったので、一応、「片付けなどで大変だろうから他に泊まるからと」メールで遠慮したものの、「どうぞ泊まって」といってもらったので、厚かましくもお世話になりました。

このご夫婦は、これまでにも日本の中高生の交換留学生のホームステイを受け入れた経験あり、家族での外国滞在経験もあるので、母語以外でのコミュニケーションの大変さを分かってくれる。こちらが分からなくて聞き返すと、ゆっくり、あるいは表現を変えて説明し直してくれるます。多くのネイティブスピーカーは、分からなくて聞き返しても同じスピードで繰り返すだけで、なかなかこういう対応をしてもらうことがないので、とてもありがたい。(日本で英語を教えたことのある人は、たいていとても分かりやすく話してくれますが・・)

Canberraはしばしばa big country townと言われるのを聞きますが、いい意味でまさにその表現がぴったり。アデレード以上に高層建築が少なく、山もすぐ近く。

下の写真は、Civicと呼ばれるビジネスの中心部の様子ですが、超高層のビルはなく範囲もさほど広くはありません。
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こちらの湖の景色は、背中側に前回の記事で書いた連邦議会議事堂(Parliament House)や最高裁判書など国の主要な建物、写真奥の木々の向こうがcivicという場所から撮影したものです。長野の白樺湖かどこか避暑地のような雰囲気です。
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お世話になったお宅も、Civicから歩けるくらいの距離なのに、下の写真の通りとてもゆったりした静かな環境。
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この静かな住宅地の中で、庭で野菜を育て、鶏まで飼って卵を自給。コンポストで堆肥を作りゴミを極力出さない生活。

娘さん夫婦(ともに建築士)は、近くに古い家を買って、自分たちで庭と家の中を週末ごとに直している。娘さんの旦那さんは自宅で仕事をしていて、趣味は古い自転車のフレームを加工してロードバイクとしてよみがえらせること。ガレージをそのための工房にしています。

その娘さん夫婦の家がまだ修理中なので夜は両親宅に泊まっていたりして、日曜は僕も一緒にその作業現場に連れて行ってもらい、オーストラリアのextended familyの日常生活も垣間見ることができました。生き方にこだわりが感じられる二組の夫婦と、平日の夜にもかかわらず、ゆったり夕食と暖炉のそばでの食後の一時を楽しむ。 

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まさに、若い頃にできなかったホームステイをさせてもらった気分。本当に、Bike Friday を通じたこの出会いと、お二人に感謝です。

Canberraと姉妹都市関係にある奈良の名前をとったCanberra Nara Peace Park(下の写真)で、ホストファミリーと散策している日本の中学生の女の子に会いました。この年代のホームステイ。将来どんな記憶として残るのでしょうか。
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2012年8月5日日曜日

オーストラリアの首都はどこでしょう?

なんと半月もご無沙汰してしまいました。7月最後の1週間はメルボルンにあるオーストラリア家族研究所AIFS主催の研究大会に参加した後、5年前を含めてオーストラリア滞在計1年半にして、ようやく首都を訪問。

帰ってきてからは、調査準備の手続きに追われたうえに、MacのOS入れ替えのトラブルで、写真を取り込んだパソコンが立ち上がらなくなったりして、ブログの更新ができませんでした。

今日、ようやく新たなOS Mountain Lionの環境で写真も見られるようになり、更新にこぎ着けたというわけです。

さて、話を戻して、オーストラリアの首都はどこでしょう?

それはもちろんオリンピックの開かれたシドニー、

ではなく

キャンベラCanberraです。 (mではなくnなのが間違えやすい)

オーストラリアの人も、メルボルンやシドニーは仕事や遊びで頻繁に行っても、首都キャンベラにはそれほど頻繁に行くことはなさそう。アデレードから飛行機の便も、あまり多くないです。何しろシドニー都市圏の人口が450万人以上なのに対して、キャンベラは37万弱。日本の中規模の市くらいの人口ですね。


大きな地図で見る

行く前の周囲の意見も、「とてもきれいな街。行くべき」という人と、「何もないよ、何しに行くの?」という人と(笑)。

国の政策を含めたオーストラリアの研究をしているからには、やはり一度はこの目で首都を見てみたいということと、3月に参加したAustralian Bike Friday Clubの集まりで知り合ったキャンベラ在住の夫婦が誘ってくれたのもあって、これが最後のチャンス、と足を伸ばしました。

キャンベラは州には属さず、シドニーのあるニューサウス・ウェールズ州に囲まれたAustralian Capital Territory (ACT)という別の行政区の中にあります。それぞれ独立した植民地(後の州)が連邦を作ることになった際に、どこにも属さない場所として首都を建設したという経緯があります。オーストラリア建国が1901年ですが、首都の場所が決まったのが1908年。その後1912年に都市計画の国際コンペでアメリカ、シカゴの建築家Walter Burley Griffinのデザインが選ばれて都市の建設が始まりました。自然の地形を活かした考え抜かれたデザイン。一見の価値があります。

これだけの大国の首都にして、自然の中の街という感じ。写真を見ても分かりますが、山が近い。滋賀県や三重県の山間部に首都を作ったような雰囲気です。

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そして、今回訪れた施設で個人的に一番印象に残ったのが連邦議会議事堂Parliament House。上の写真、キャンベラの紹介でよく出てくる真正面の構図です。1927年から使われていた旧議事堂に変わって、1988年にオープンしたこの建物、一つ一つの空間・意匠に、オーストラリアの人々、自然に関連する意味が込められています。

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なかでも、案内してくれた友人に説明してもらって感銘を受けたのが、ルーフガーデンに込められた意味。9.11以降のセキュリティの強化で変わってしまったのですが、もともとは麓から芝生のスロープで屋根の上に歩いて行けたそうです(上写真の右端の芝生)。今は中間点に柵が設けられて歩いて直接あがることはできなくなったのですが、建物の中からエレベーターで誰でも上がれます。見学もセキュリティチェックはあるものの、名前を書いたりする必要もありません。

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議事堂の上にあるルーフガーデン(上の写真が頂点部分)に誰でも登れる。これは、議会よりも人々の方が重要であるという考えに基づくものだそうです。

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ルーフガーデンから街を一望。湖の向こう側には住宅地を挟んでMt. Ainslie。麓の戦争記念館(War Memorial)まで一直線に緑地帯などの空間が伸びています。

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全体に、物々しさとは対極にある、スカイライトをふんだんに採り入れた明るく開放的な建築。二院制の各議会の議事堂それぞれが、イギリスの議会と同じ緑と赤の色を採用しつつ、それより明るい色にして、緑の方(日本でいえば衆議院に当たるHouse of Representative下院)はユーカリの葉をイメージしているそうです。シートの色が観覧席の上に行くに従って薄くなっていきます。

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一階正面にあるこのホール、入って奥の絵に目が釘付けになりました。実はこれ、オーストラリアの画家Arthur Boydの絵を元にしたタペストリーなのです。近くに行ってよく見てようやく織物だということがわかります。このホール、市民が普通に借りることができるそうです。

キャンベラでのもう一つの感動、大人のホームステイ体験のお話は、次回に。

2012年7月21日土曜日

映画 The Visitor(扉をたたく人) 音楽で文化の壁を越える

うーん、いい映画でした。友達が勧めてくれたThe Visitor(邦題:扉をたたく人)。

どんな映画かを説明してくれているときに、その友達は「大学の先生が学会発表のためにニューヨークにある自分のアパートに行って、そこに見知らぬ移民がいて・・」などと言ったあとに、"He is like you(おまえみたいだよ)"と。

でも、アメリカ人がニューヨークに行くという話だよね、と確認すると、「そうだけど」・・。僕の場合は外国に来ているから、立場は違うのに、と、ちょっと不思議に思っていました。

先週の日曜は地域の図書館のDVDが2本とも貸し出されていたので、予約しておいたらすぐ後に貸し出しOKの連絡が。今日借りに行けたので、さっそく見てみました。

最初、なんだか学生に愛想のない老教授なので、こんな人と似てるかあ、と思いましたが、だんだん分かってきました。

コネティカット州の瀟洒な郊外住宅に住んでいる大学教授Walter。妻に先立たれて一人寂しく人生に疲れたような彼は、幼い子どものいる共著者の代わりに学会で発表するために、渋々ニューヨークの自分のセカンドハウスであるアパートに行く。そこには、知人にだまされて、他に住人がいるとは知らずに入居してしまっていた移民のカップル(シリア出身の男性とセネガル出身の女性)が。

行くところのない彼らを、とりあえずそのまま住まわせてあげたことから、交流が始まります。シリア人Tarekは、アフリカの太鼓Djembeをジャズクラブなどでバンドとともに演奏するミュージシャン。クラッシック好きのWalterにはまったく縁のなさそうな音楽ですが、無心に身体をリズムのせるDjembeに魅せられて、Tarakに習い始め、一緒に路上パフォーマンスに参加するなど、今まで知らなかった世界を体験しています。

僕の場合、妻は日本でピンピンしていますし(笑)、クラッシックしか聴かないようなタイプではまったくありません。しかし、Walterを見ていると、確かに、音楽を通じて、一回り以上若い友人たちや、今までと違う文化の中にどんどん入っていった、アデレードに来てからの自分と重なるものがありました。

映画の中のWalterにとってアメリカは自分の国ですが、そこに住む(不法滞在の)移民との交流によって、今まで自分と関わりのなかった世界に踏み込んでいきます。

もちろん、アメリカという国にとって「よそ者」がTarakたちだというつらい現実は、ストーリーが進むにつれだんだん見えてきます。

そういう訳で、今の自分の立場が、Walterに重なったり、Tarakたち移民に重なったり。ちょっと複雑ですが、友人がHe is like youと思った理由はよく分かりました。

しかし、そういう僕の特殊事情を除いても、とてもいい映画だと思います。ハリウッド映画のような派手さはないですが、じんわりと沁みてくる、心に残る映画です。

以下の公式Trailer(予告編)は字幕はありませんが、字幕付きのものも探せばすぐ見つかります。



借りたDVDに字幕はありませんでしたが、9割方の台詞は分かったので、英語がだいぶ聞き取れるようになってきていることが感じられたのもうれしい発見でした。少し前に借りたイギリス映画An Educationは半分くらい分からず、ネットで台本を探して肝心なところの台詞がやっと分かったという状態だったので・・。

2012年7月18日水曜日

春の気配?

日本からは暑さの悲鳴が聞こえてきますが、こちらは冬。半年ずらすと日本の1月中旬という時期。しかし、ここ数日、日中、日が出ているとわりとぽかぽか。

シェアハウスの自分の部屋のデスクの目の前の窓からは、庭にあるこちらの黄色い花が鮮やかに見える。そこに日に日に増えるミツバチが一生懸命花の蜜を集めている様子。




真ん中の花の塊の右の青空の見えている部分に、羽ばたいているミツバチが見えると思います。クリックして、さらに拡大してみると、4,5匹は見つかると思いますが、木全体では何十匹といます。

まったく花についての知識に乏しいので、この花がなんだか分からない。そこで、yellow small flowers australia beeなどのキーワードで調べてみました。最初は、オーストラリアの国歌Golden Wattleかと思ったのですが、葉っぱの形が違う。

あれこれ工夫をして調べて、判明。ギンヨウ(銀葉)アカシア。学名はAcacia baileyana, 英語での一般名は Cootamundra Wattleだそうです。Golden Mimosaともいうようです。

関西ではこれをミモザと呼んでいるという記述も。

狭義のmimosaはフサアカシア(Acacia dealbata = silver wattle = mimosa)のようで、そっくりですが、葉っぱの小さい羽のような形の複葉の数がもっと多いのだそうです。

どちらもオーストラリア原産で、こちらのオーストラリア国立植物園のサイトに、100種類くらいのアカシアのリストがあります。


2012年7月15日日曜日

自転車(tikit)のスピードや登坂性の違いを生み出すもの

久しぶりにBike Friday tikitの話題です。

僕自身は、1年くらい前から初めて本格的に折りたたみ自転車について調べたり、実際にtikitを買って長距離サイクリングをするようになったばかりの駆け出しで、メカにも強い方ではありません。

ですので、今から書くのは自転車に詳しい方には当たり前の情報だと思います。1年前の僕のように、自転車、特に折り畳み自転車、さらにいえばtikitに関心があるけど、選択肢が多すぎて何を見ていいか分からないというかた向けのものです。

前にブログに少し書きましたが、先週末、アデレードで知っている自分以外の唯一のtikit乗りJohn(仮名:笑)と二人でサイクリングしました。Johnは、普段のグループライドではtikitは乗らないというので、自分のtikitでもきついような坂を普段上っているのかなあと思っていました。

同じ8段変速でも


僕もJohnも8段変速ギアのtikitです。

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併走しながら、Johnが「それ1速か」?と聞いてきました。しかし、僕は2速、彼は1速だということでした。それで実験しようということになって、Johnが1速、僕は2速にして、同じスピードで走ってみると、ペダルの回転(ケーデンス)がだいたい同じ。逆に彼が8速の一番重いギアにして、僕が7速で同じスピードに調節すると、だいたい同じペダルの回転。ということで、どうやら二人のtikitは同じ8段変速でも、重い方と軽い方両方で、もう一段分ずつ僕のtikitの方が余裕がある。

ちなみにJohnのは、後ろの8枚のギアがすべてむき出しの外装ギア、僕のは大きな銀色のはこの中に変速機部分が隠れた(中身は見たことありません)内装ギアです。

その後、かなりの斜面で彼が手で押しているところでも、僕は特に問題なく漕いで登れる。

おそらく大きな違いは、このギア比と、タイヤの違いだと思います。僕の方は、ロードバイクについているものに近い細めで溝がないタイプのもので、かつ高圧です。圧力が加わったときにタイヤがたわむことによるエネルギーロス(転がり抵抗)が少ないのです。

これは、レンタルで借りていたマウンテンバイクから今のtikitの乗り換えたときに、大きく違いを感じた点です。

もちろん、これ以外に体重の違いもあるだろうとは思いますが、自転車側の要因としてはこんなところが大きいと思われます。

僕のtikitで、意外に他の人の20段変速以上の自転車と同じような起伏のコースを走れるのは、こうしたことが影響しているようです。

ギア比に影響を与えるのは

なお、先に書いたギヤ比に影響を与えるのは、後輪のギアだけを変速する3から8段変速程度の自転車などの場合、ギア本体以外に、ペダルの根元についている歯車(チェーンリング)、そして内装ギアの場合、ギア本体の外側でチェーンにつながっている歯車(cog)のサイズ(歯の数)も影響します。

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ペダル側の歯車が大きくなればなるほど、そして後輪側の歯車が小さくなればなるほど、重くなる。つまり同じペダルの回転で、速く走れるようになります。

上の写真チェーンリング、通常のサイズの自転車と比べると、ずいぶん大きなものがついています。

16インチという小さいタイアのtikitに乗っていると、「たくさん漕がなきゃいけないんでしょ?」とよく聞かれるのですが、こうしたギア比の調整で、ロードバイクとまでは行きませんが、それなりのクロスバイクと同等ぐらいの対応能力はあるようです。

ガソリンなどの動力を使わず、人間の足の力だけで、高速で長距離移動ができる自転車は本当に奥が深いと思います。

おまけ


細かいデータを知りたい方のために、スピード効率に影響を与えそうなパーツのスペックを書いておきます。

クランク、ボトムブラッケット、チェーンリング

Driveline 2-piece single/guard, 53T, 170mm

Cassettte (内装ギアの場合は外側に出ているチェーンの巻かれた歯車と周辺パーツ)

 Nexus 7/8 16 tooth cog Shimano 3/32"

ギア 

内装((Internal) Hub gear)Shimano Nexus Inter-8 36o (135)SG-8R-36 Red


タイヤ 

Schwalbe Kojak 16 x 1 1/4" (349) non-folding



2012年7月13日金曜日

頻出英単語 actually、ついでにCobuild英英辞典

中学か高校で覚えた単語の中で、日常会話でもよく出てくる単語、かつ日本語に置き換えづらい単語の一つに、”actually”があります。

受験時代に、この単語といつも区別が難しかったのが、

in fact

as a matter of fact


これの使い分けの設問というのはなかったと思うのですが、英和辞典の詳しい説明を見てもいまいち分からないですね。

in factとas a matter of factはあまり会話で聞かないのですが、actuallyはよく出てくるので、ニュアンスをつかめた方がいいと思います。

少し前に実際に経験した、研究所でのある場面。

僕がトーストをちょっと焦がして、においを共有スペースに充満させてしまいました。その前にも何度かやってます。

Jさん:You burnt the toast again!?

僕:Sorry! I’ve turned on the fan.

Jさん:It's a nice smell, actually.

受験勉強では、Actually, however, …という例文で、「しかし実際は」と逆説のニュアンスを覚えていました。

でも会話ではそんな固いニュアンスではないので、もう少しうまい訳を考えてみましょう。

「でも、いいにおいよ」

という感じでしょうか。

butほどはっきりした逆説ではないけど、前の言葉からすると意外なことを言おうとするとき。

Cobuild英英辞典


買ったばかりのiPhone版Collins Cobuild英英辞典(物書堂)の説明が、僕が会話の中で感じているニュアンスにぴったりということを今発見しました。

語義の3番目

You can use actually when you are politely expressing an opinion that other people might not have expected from you.

(相手が予想していなかったかもしれない意見を丁寧に(気を配りながら)伝えるときに、actuallyを使うこともある。)


例文

”Do you think it’s a good idea to socialize with one’s patients?”

Actually, I do, I think it’s a great idea.”

英和辞典にあった、不満や反論というマイナスのニュアンスだけではないと思っていたのですが、これです!

プラスでもマイナスでも相手にとって「予想外」の発言をするときに使うんですよね。

例文も、意外な反応という程度で。反論というニュアンスではないと思います。


もう一つ、これもあるあると思ったのが4番目の語義

You use actually to introduce a new topic into a conversation.

会話に新しいトピックを持ち込むときにactuallyを使う。 

例文

Well actually, John, I called you for some advice.

(えっと実はね、ジョン。アドバイスが欲しくて電話したんだ。 )

このCobuil英英辞典、SIIの電子辞書に入っていて、使いやすいなとは思っていたのですが、最近は持ち歩いているiPhoneのアプリで間に合うので(使っている辞書はこちら)、普段あまり使っていませんでした。しかし、使いやすい辞書アプリを沢山出している物書堂からつい最近発売されたので、早速購入。やはり、いいですね。単語の置き換えではなく、どういう場面、どういう気持ちの時に使うのか、という形で説明してくれるのです。

ネイティブ向けの英英辞典だと、元の単語が簡単であればあるほど、説明の単語が難しくなって、また単語を調べなく手はいけなくなりますが、Cobuildはとても優しい単語で解説してくれている。そして物書堂さんのアプリならでは、単語をなぞれば英和辞典(別売)にジャンプして日本語の説明を見ることもできます。 

こういった微妙なニュアンス、会話のパターンを沢山経験してつかむのが一番ですが、こうした英英辞典も有効ですね。

2012年7月10日火曜日

研究者のための時間管理ワークショップ その1(メール編)

前回のエントリで少し触れましたが、先週の金曜日、自分が在籍する大学で開かれた研究者のための時間管理ワークショップに参加してきました。

本来客員は対象外のようですが、問い合わせたらOKになったのです。結論をいうと、本当に行ってよかった。もう少し滞在の前半で参加しておきたかった!という感想。

印象に残ったことを、まとめておきますが、長くなりそうなので、何回かに分けます。 

研究者や大学の教員だけでなく、比較的自分で時間をコントロールしながら何かの執筆をするという仕事の方であれば、同じようなことが当てはまると思います。

研究者にとっての時間管理の悩み


講座のタイトルはTime Management Workshop for Researchers。

講師はHugh Kearns。同じアデレードにあるFlinders大学(宇宙飛行士の毛利衛さんはここの大学院で学位取得)を拠点に、世界中の大学で研究者向けのワークショップに飛び回っている方のようです。

Hughさんについての情報はこちらこちら

僕は、自分の研究関心が子育て期の仕事と生活という以上に、古くは『知的生産の技術』から始まって、超・整理法、超・時間法、最近ではDavid AllenのGetting Things Done(GTD)まで、かなりのLife Hackオタクなので、タイムマネージメントのノウハウはあれこれ調べてきました。(こちらのエントリなど)
しかし、最近のものはどちらかというとビジネスパーソンを想定していることが多いので、大学教員のような仕事に本当に当てはまるのか、半信半疑でちょっとやっては忘れてしまったり、きちんと身につかず挫折したり、という感じでした。(役に立っているものも沢山ありますが)

なので、解決の方法として今日あげられたものには、これまでどこかで読んだ内容も多く含まれていました。

それでも、とても力になったと思ったのは、やはり今日のワークショップが自分と同じ立場の人たちをターゲットにしていたこと。参加者は、大学の教員またはティーチングをしながら博士論文を執筆している人たち。

出てくる参加者の悩みやHughさんがあげる事例も、授業(準備)・会議・学生の相手・同僚との立ち話などのなかで、どうやって研究時間を捻出するかというもの。さらに小さい子どものいる人たちも多いようで、母親父親としての役割との葛藤も話題に。

生活も充実させつつ生産性が高いように見えるオーストラリアの大学教員も、同じ悩みを抱えているんだなあというのが、一つの発見。でも、みんなのディスカンションでの様子を聞いていると、やはり割り切りは上手な気がしました。

朝一番のメールチェックはしない


Hughさんが一番強調されていたのは、朝イチでemailをチェックするのはやめるということ。僕のようなemail依存には耳の痛い指摘。

対策としてあげられていたのは、午後などの決まった時間を手帳に書き込んでおいて、その時間だけEmail対応にあて、その時以外はメールソフトも閉じておく。緊急のメールが心配かもしれないが、「大丈夫、あなたはそんなに重要じゃない(笑)」と。決まった時間で対応しきれなくてもいったん終了して、次の決まった時間に(場合によっては次の日回し)。

メールがたまってしまうかもしれないけれど、そのうちいくつかは、その間に本人あるいは他の人が解決している可能性がある。そうしたら、一つの用件分、時間を節約できたことになります。自分がいないと回らないと考えるのは、企業でも長時間労働や育児休業や有給休暇の取りづらさの原因としても、よくあげられますよね。

Control people’s expectationという表現を使っていたと思いますが、休暇中のEmailの不在通知などを設定して、相手にすぐの返事を期待させないようにする。こうしたことも、自分の心配を和らげる方法の一つだと。確かに、こちらの大学では、かなりの事務職員も教員もが短い休暇でも不在通知を活用しています。

よっぽど緊急連絡が心配なら、別のアカウントを作って、それだけ自動受信するという方法もあげてられいましたが、そこまでやるかどうかは別として、それだけEmailに邪魔されないことを重視しているのだな、というのが強く印象に。以前このブログで紹介したLife Hackersにも同様のことは書かれて、ある程度意識はしていたのですが、このワークショップであそこまで強調されていたことで、自分の中でも優先度があがりました。

3つのフォルダを使った整理法のおかげで、メールをためても見落としがないようにできているので、この方法はある程度徹底できそう。

フィルタの活用 


ただ、ソフトや本の宣伝メールがたくさん来て、それをアーカイブに回す作業だけでも時間がかかるので、今回の講座でヒントをもらったフィルタの活用を取り入れました。


Gmailの設定メニューの「フィルタ」設定から、頻繁に来るアドレスからの宣伝メールがメールボックスに入らず直接アーカイブの「宣伝メール」フォルダに行くように設定。ときどき役に立つ情報があるので、完全に停止するのはちょっとためらわれるのですが、時間のあるときにちらっと見れば十分。これで、受信箱の処理がだいぶ楽になりました。

次回は「ノーといえる技術」についてのお話。その前に、Hughさんに詳しく紹介することの了承を得ておこうと思っています。

配布された資料のPDFがこちらにあるので、ご覧ください。

論文を仕上げるつもりで朝早く大学へ。
まず10分くらいでメールを片付けてこうかな。
ああ、会議の時間だ、私の午前はどこへ??

など、ここに出てくる大学教員の一日を見ていると、自分のことを見てたのかという気になるかもしれません。

日本の大学教員より時間は早い時間帯にずれていますが・・・。

2012年7月8日日曜日

週末いろいろ

先週金曜は、研究者のための時間管理講座(Time Management Workshop for Researchers)に参加して、とても大きな経験。自分も、関連本は数多く読み、いわゆるワークライフバランス関連(ワーク・ライフ・インテグレーションという見方にこだわっていますが)の市民講座をしたりしているものの、大学の研究者向けのこのようなワークショップは初めて。これは、後日、改めて報告します。

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土曜は、朝から夕方まで、3月のBike Friday gathering で知り合ったアデレードのtikit乗りと再会サイクリング。tikit2台なので、間に相手の車(小型4WD)の荷室と後席に載せて、丘から海へ移動。快適なサイクリングでした。しかも、この人と僕の子どもが、同じ年同じ月生まれで、前回滞在時アデレードで同じ小学校に通っていたという偶然。こちらは移民向けクラス(New arrivals program)だったので、接触があったかどうかは分かりませんが、3月にあったときにあまりの偶然に驚きました。

そんなつながりで、途中で懐かしい小学校に連れて行ってくれました。子どもたちに写真を送ったけど、覚えてはいないだろうなあ。
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平屋の校舎が点在する、のどかな小学校。

夕方になってtikitを車に積む準備を始めた頃、別の友人(といってもいつもの顔ぶれですが)から

「AFL(フットボールのトップリーグ)のアデレードのチーム同士の試合でShowdownといわれてる特別な試合。みんなでテレビ見るからこい。cultural experienceだ!」

と電話があったので参戦することに。途中まで車に乗せてもらい、残りを自転車。これもtikitならでは。

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通り道にあった高校のグラウンド。広大なので夕焼けの空が美しい。

そして、友人宅で自家製ピザパーティとあいなりました。自転車好きも多くツールドフランスも途中まで観戦。

昨晩はかなり冷え込んでいて、5度前後の寒さの中、自転車で帰ってきたのですが、住宅街を走っていると断続的に突然暖かい空気に包まれる。何だろうと考えて気づいたのは、煙突から出てくる暖炉の熱。冬に外が暖まる暖房というのは考えたこともありませんでした。家の暖房としての熱効率は悪いのかもしれませんが、外にいる人にはうれしい暖かさです。

そして、今日は日曜ですが、明日に締め切りが迫った研究倫理審査の応募書類作り。

などなど、盛りだくさんの週末でした。オーストラリア生活の終わりが見えてきて、やり残したことがあれこれ頭に浮かんでくる日々です・・。

2012年7月5日木曜日

The Wire全シーズン見終わった!

もう2週間くらい前になりますが、5月から見始めた(以前のブログエントリ参照)アメリカのケーブルテレビチャンネルHBOのドラマThe Wire、5シーズン分全60話、見終わりました。

英語は相変わらず、すごいボルティモア・アクセントや、いろいろな社会層、職業ごとの隠語で、聞き取るのはかなり困難、字幕をつけていてもときどき止めて読み直さないと、すんなり頭に入ってこないという状態。それでも、辞書やウェブのUrban Dictionaryを使わなくても何とか筋を追うことはできるようになっていきました。

周りの友達がaddictive(中毒になる)ドラマといっていたとおり、内容に引き込まれる。基本的には1日1話(1時間)ずつ見ましたが、週末などついつい2話見てしまったり。

基本的にドラッグと殺人事件を中心に展開するので警察が中心なのですが、単なる「悪者退治」ではない。警察も含め、何かしら社会構造的な問題を抱えているものとして描かれます。警察の組織(市と郡と連邦)の他、市と州の政治家、スラムの若者ドラッグディーラー、学校、港湾労働者、ヨーロッパ系移民の黒幕、新聞社の社員。それぞれの組織の中で、覚えきれないくらい沢山登場するキャラクターそれぞれも、個性的かつ話が進むにつれ様々な面を見せていく。信念を持っている人も、数字の達成の必要に迫られて変わらざるをえなくなる。明らかな加害者であっても、ある面では被害者でもあるという具合で、いろいろなキャラクターに対して、どこかしら感情移入できてしまいます。

これを見てから、ここオーストラリアや日本でメディアやSNSで取り上げられるさまざまな問題に触れるたびに、The Wireのどこかのエピソードを思い出すくらい、現代社会の重要な問題がすべて詰め込まれたようなドラマです。

日本ではスーパー!ドラマTVというCSのチャンネルで2008-9年に放送されただけで、今見ようと思うと、どうも輸入物の日本語字幕なしのDVDしかなさそうなのが、残念。それでも、ある程度英語字幕を調べながら見る気力のある人であれば、価値がある気がします。字幕なしで理解できないことはほぼ確実ですが、アメリカ人でもそうらしいので、かえって安心です(笑)。

血の出るシーンがまったくだめな人にはお勧めできませんが、内容的には一押しですよ。

2012年7月4日水曜日

頻出英単語

オーストラリア人と会話していて、自分はあまり使ったことがないけど、しょっちゅう耳にする単語、apparently。

受験では、形容詞apparentは「明らかな」という意味なのに、副詞apparentlyになると、「明らかに」ではなく「一見すると」という意味になるので要注意、ということで覚えた記憶はあります。

でも、あまり自分が使うことはありませんでしたので、会話の中で使われると一瞬考えてしまいます。

自分なりの理解はこんな感じです。

この単語と対照的な(「反対」とはいいにくい)単語がobviously。(この単語を書き始めた0.5秒後くらいにイヤフォンで聞いているツールドフランスのアナウンサーがobviouslyといったのでびっくり・・。こういうことときどきありますね)

It is obviousとIt is apparentはどちらも、同じような意味を持つのですが、副詞になると・・。

obviously 「明らかに」、「もちろん」。つまり、はっきりしている、確信している様子を表しています。

apparently 「どうも・・らしい」「どうやら・・らしい」と曖昧な推測。「どうも・・(している)みたいだね」というニュアンスでしょうか。

とういことで、この2つの単語に込められている確かさの違いを理解しておくと、会話のニュアンスが分かりやすくなりますよ。

2012年7月3日火曜日

アデレードの街並みいろいろ

先日のエントリーで、アデレードの中でも歴史の長い広めの区画の住宅地の写真を紹介しましたが、昨日のサイクリングで通った地域は、初めて見るところも多かったので、前とは違った街並みを紹介しておきます。

こちらは、ノースアデレードのゴルフコース。アデレードという都市が最初に作られたとき、政治機能を中心とするアデレード(シティ)と住宅機能を中心とするノースアデレードに区分され、それぞれの周りを緑地帯で囲みました。この二つが狭い意味でのCity of Adelaideの行政区。今の広義のアデレード(都市圏)は、その緑地帯の外側に大きく広がっています。

この古くからの住宅地区ノースアデレードの西半分を取り囲んでいるのが、下の写真のNorth Adelaide Golf Course

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市営の施設なので、お手頃価格。短い方(Par 69)のNorth Courseで週末$25.50平日$22、長い方(Par 71)のSouth Courseで$31.50/$26です。シティのすぐ近くにこの環境。



大きな地図で見る
上から見るとこんな感じ。マイナスをクリックしていくとシティーとノースアデレード全体の様子が分かります。

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次の写真はノースアデレードのさらに外側、北西部の比較的新しめの住宅地。新しい開発でも、必ずこうした大きめの緑地帯reserveが作られ、その中に柵で囲まれた遊具のあるPlaygroundがあることも多いです。この写真では見づらいですが、クリックしてflickrに飛び、写真の上のfull screenをクリックして拡大すると奥の方にplaygroundが見えます。


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次はCityの中央近くにある、アデレードの地方紙Advertiser本社の真新しいデザインと、1928-9年代に火災保険会社として建てられたAustralian Heritage(
重要文化財?) Woodards Houseの威容の美しい対照です。このWoodards House、今調べたらSACEという英語学校が入っているようですね。日本語のサイトがありました。これは便利な場所。



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最後のこちらは、Cityの中でも住宅の比較的多い南東の地区の路地。ときどき近くは通っていましたが、ふと見たらなぜかちょっと日本風に見える。昔住んでいた三重県松阪市の松阪城址前の御城番屋敷を思い出しました。さすがにシティの中の古くからの住宅は、郊外のような広大な家ではなく長屋(テラスハウス?)的な作り。京都の町家みたいでもありますね。

以上、アデレードの街並みいろいろ、でした。もう滞在も残り2ヶ月ちょっと、日々の経験がとても貴重に思えてきました。

2012年7月1日日曜日

プリプリの復活に思う

先日Youtubeを見ていて、横のおすすめにprincess princessが表示されたので、ちょっと見てみました。

大学時代はプリプリの全盛期、もちろん有名どころの曲は知っているし(カラオケで誰かが歌っていて知ったというのも多い)、いい曲だなとは思っていたのですが、それほど熱心には見たり聞いたりいませんでした。

改めて、見て(聞いて)みると、ドラムの音がかっこいい。この富田京子さんって、今どうしているんだろう、と思って情報を探してみると、ブログがヒット。

「初ライブまで、あと10日です。リハも順調に頑張ってます」
「帰りの電車の中では、疲れきって爆睡して乗り過ごし」 

??

まだ音楽やってるんだと思って、もう少し見ると、どうやらあのプリプリの「復活」らしい。ということで、オーストラリアにいて少し乗り遅れて、このことを発見したのでした。

3月の米米CLUBとTMNetworkとジョイントだった復活ライブALL THAT LOVE -give & give-までの様子を取り上げた、情熱大陸の映像も部分的にみることができました。

富田さんのブログでも分かりますが、とてつもなく大きな期待を背負って復活するプレッシャーというのは、相当なものだろうと思います。1年近くかけて、子育てやその他の仕事のやりくりをつけて、その期待に応えられる状態にまで持ってくる。

ちらっと演奏を聴いた限りでは、全盛期との違いは分からない。(若干コーラスが苦しそうか・・という程度)

ライブの終わった後に流れる、「決してブランクではなく、彼女たちが生きてきた人生だ」っていうナレーションがいいですね。

前回のアデレード滞在の時に、子育てから復帰したオーストラリアの女性のポジションの高さの背景について、あるお父さん仲間に聞いたとき、「子育ての経験も、仕事に生かせる経験として評価されるのでは」という答えが返ってきたのが印象的でした。

樹研工業という、世界一小さい歯車の開発で有名な企業の社長さんは、ユニークな働き方の導入でも知られている方ですが、その著書の中にあった、子育てで退職してもいつでも戻ってこれる、その間も少しずつ昇給している、という仕組み。一般的な年功序列とも、業績主義とも違う、斬新な発想だな、と目から鱗が落ちる気がしました。

出産・子育てでそれまでの仕事をいったんやめた女性たちの復職・活躍がどんどん進み、人生の様々な「回り道」も評価されるように社会が変化していくといいなあと思います。 

と、大きな話になりましたが、音楽っていいですね。自分も、長男が生まれてからしばらくほとんど弾いていなかったギター。関西に戻って昔のバンドに誘ってもらったとき、迷っていた僕の背中を、妻が「もうそろそろやったらいいんじゃない?」と押してくれたおかげで、またバンドにも復帰しギターへの情熱がよみがえりました。

こちらでの友人とのネットワークは、このギターが作ってくれたようなものです。

2012年6月29日金曜日

区画と街並み(アデレードから京都を想う)

日々、自転車で移動していると、あちこちで売り出し中の住宅が目に入ります。

普段の移動範囲は歴史ある家が多いので、そのまま中古で売り出されることが多いですが、たまに更地になっているところがあると、区画の様子がよく分かります。


アデレードの住宅地の典型的な区画は、下の写真のような間口の狭く奥に細長い形。このあたりの地域はシティに近い平地部分としては、かなり広い方で、この土地は1300平方メートルですから、400坪くらいです。伝統的な戸建て区画がクォーターエーカー(つまり4分の1エーカー=1000平米くらい)と言われていて、800-1200平米くらいがよく見るサイズですが、同じ地域はだいたい同じようなサイズで同じような形をしています。たまに2区画以上をあわせた巨大な宅地がありますが、基本はこの形。

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このような土地に、下の写真のように、道路側に比較的寄せた形で家を建て、後ろに広大なバックヤードがあるというのが、伝統的な住宅の形ですが、新しい家は建物が巨大化してバックヤードが狭くなりがちとのこと。(バックヤードの話はこちらこちら

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下のGoogle Mapsの地図と写真モードを切り替えると、その様子がよく分かると思います。


大きな地図で見る

シティーから車で30分以上離れたような、もう少し価格の安い新しめの住宅地は、下の地図のように少しサイズが小さくなりますが、だいたい同じような作り。前庭がオープン外構になっているところが多いですが、基本的な作りは似ている。


大きな地図で見る


こうした(規制に基づくらしい)統一感を日々目にしていると、自分の家を含めて、日本の住宅地は、よく言えば自由度が高く、悪くいうと不統一なんだなあと改めて感じます。少し調べてみると、特に日本の戦後の都市計画の規制の緩さは専門家がよく指摘しているようですね。大規模開発はさすがに区画をそろえますが、小規模開発が重なるとかなりばらばら感あり。

大学時代・大学院時代と長く過ごし、今でも行く機会の多い京都は、かなり規制の厳しいところで、大学時代も新しい京都ホテルの高さの問題が議論になっていました。若かったその当時は、「規制は悪」と単純に考えていたような気がするのですが、他の地域を沢山見るようになってから改めて京都を見ると、住宅地から山が見渡せる大都市の貴重さを感じるようになりました。

その京都ですら、5年前にアデレードから戻って京都駅ビルから眺めたときに、建物の高さの不揃いさにショックを受けた記憶があります。

とはいえ、修学院離宮近くの風致地区になっている下の地図のような場所は、さすがに見事な景観という感じがします。家を建てる個人や業者からすると不自由な部分が多いのだろうと思うのですが、アデレードのように都市全体に「規制」のおよんでいる地域に住んでみると、「規制」の持つ魅力創造の力を強く感じます。

自由と規制、なかなか単純に白黒つけられない問題ですね。




アデレードの細長い区画を見ると京都の町家を思い出しますが、アデレードと比べてはるかに小さい土地をどのように使っていたのか、学生時代京都に長く住んでいたにもかかわらず、ほとんど知らないということに改めて気づきました。

そんなことを考えていて見つけた、株式会社「庵」の取り組み。ステイはちょっと(懐具合が)難しいですが、帰国したら「京町家見学ツアー」くらい参加してみたいなあ。

なお、こちらの素晴らしい試み「京都市明細図オーバーレイマップ」で京都の路地や区画の昭和初期との違いが分かります。全体としては、道幅も含めて変わっていない部分が多いことに感動しますが、細かく見ると郊外の方で大きな屋敷地が分割された様子なども分かって、とても興味深いです。

2012年6月26日火曜日

"また眠れる日が来るよ" 寝てくれない赤ちゃんを持つお父さんお母さんに

最近twitterで乳幼児のお母さんお父さんのつぶやきを見ていると、続けて寝られない悩み、なかなか寝付いてくれない悩みをときどき見かけ、自分たちの経験を思い出します。

特に長男の時、2,3時間おきに起きる生活が、相当大きくなるまで(2歳くらい?)続きました。抱いて揺らさないと寝ないし、ちょっと布団におく動きをすると(膝を曲げるだけでも!)ぱっちり目を覚まし、振り出しに戻る。「いつになったら終わるんだろう」という終わりの見えないトンネルにいるような気分でした。

 ○○ヶ月検診などで相談しても、「電気を消してみたらどうでしょう」などと言われるのですが、「それで寝てくれたら苦労はしない」、と解決にならず。

 長男の時は隣に音が漏れやすいマンション住まいと初めての育児が重なって、夫婦そろって神経質に接しすぎたなあという思いはありますが、個人差もあるし、寝かせ方についてはいろいろな説があって、正解はいまでも分かりません。

 今日、たまたま(といってもtwitterでフォローしているからですが)見つけた、オーストラリアの母親向けウェブマガジンMamamiaが作成した動画。子どもの睡眠に関する同サイトの電子書籍の出版を記念して作成されたものらしいです。記事はこちら。



ボードに書かれた先輩ママ達のアドバイス

"昔の生活を懐かしんだっていいよ"
"また眠れる日が来るよ"
"寝てるときはかわいいのにって、きっと言いたくなるよ"
"助けを求めていいんだよ"
"間違えたって悪い母親なんかじゃないよ"

などなど。自分だけじゃないという気持ちに、少しは、なれるかな。

子どもが大きくなった先輩研究者たちに自分がよく言われた言葉。「その頃が懐かしい。大きくなったら質の違う悩みが来るよ」。今はよく分かります(と、単身赴任で言えた立場ではないですが・・)。そうはいっても、その時は、その時の悩みがすべてなんですよね。

次男の時は、別の部屋でしばらく泣かせておくというのが、一番成功したなあ。

2012年6月24日日曜日

アフガニスタン料理と「おすすめYoutube即興Mix」

アフガニスタン料理

昨日は、Cityの外の少し西側にあるアフガン・レストランParwana Afghan Restaurant で、友人達と食事会でした。

アデレードはそれほど広くない街中とその周辺に、さまざまな国の料理を食べられるレストランが集まっているのが魅力。金曜日とはいえ、平日の6時半に働き盛りの社会人が集合できるというのも、日本と比べたオーストラリアの残業の少なさに加えて、職住近接で一戸建てにさえ住めるアデレードだからというのが大きいかもしれません。友達の家に集合というので、平日だからあまり早く行ったら申し訳ないと思っていつもより遅めに研究所を出たら、着いた頃にはもうみんな盛り上がっているという・・・。

初めて食べるアフガニスタン料理。みんな、お皿がテーブル置かれたとたんに手を伸ばすので、全貌を写真に収められたのはわずか。
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こちらはアフガン風のDumpling(餃子)、正式の名前は確認しそびれました。ヨーグルトソースを使って、中華の餃子とはかなり違う。この写真はすでに取り分けたあとですが、見た目もきれいで、とても美味でした。

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こちらは唯一無傷(?)で写真に収められた、チキン料理。野菜もたっぷりです。

他にオクラ(Okra)などを酢漬けにしたサラダ、さざまなフルーツやハーブとバスマティライスを炒めたものなど、ナス(Egg plant)のヨーグルトソースがけ、など、今まで食べたことのないものばかり。少ない経験から強いていえば、ヨーグルトを多用していて、トルコ料理とインド料理と少しずつ重なるようなところもありますが、やっぱり別のもの。ヘルシーでとても美味しい料理でした。若干値段ははりますが、他の知り合いにおすすめできる場所だと思いました。どれも珍しい料理なので、最低6人くらいで行って、取り分けないと楽しめないかもしれません。

おすすめYoutube 即興Mix

そのあと、友人宅でやった遊びがなかなか面白いものでした。日本でもやってる人はいるかな。自分の学生時代にYoutubeがあったらやっていたんじゃないかなというくらい、楽しい。


名前をつけるとすれば、おすすめYoutube Mix。
手順はこんな感じ。
  • ノートパソコンをスピーカーに接続。
  • ブラウザでYoutubeから自分がおすすめする曲のビデオクリップを探しだし、全画面表示にしてみんなで鑑賞(たまに歌ったり踊ったり)。
  • (途中から始まったオプション)気に入ったかどうかみんなに聞いて、気に入らない人が過半数を超えたらゴング(逆さに鍋)をならされて打ち切り。
  • 次の人が新しいビデオを探して見せる。

音楽好き、DJ好きの彼らのこだわりだなあと感心したのは、ただ終わって次の曲を探すに行くのではなく、曲が途切れないように、フェードインフェードアウトしてミックスするところ。

どうやってやるか?

Mixの方法

  • ブラウザでタブを2つ開き、一つのタブでビデオを再生。
  • ビデオの後半に、演奏しているタブと別のタブに切り替えて次の曲を読み込み、Youtube画面のボリュームを下げておく。(もちろん広告は終わらせておく)
  • 元のタブに戻り、全画面表示にする。
  • 終わりが近づいたら全画面表示を終わらせてMixの準備開始。演奏中の曲のボリュームを少し下げる。
  • 新しい曲のタブに切り替えて再生し、ボリュームをYoubube画面のボリュームを挙げていく。
  • 前の曲はこのころに終わる.
以上です。音楽好きの友達との集まりにいかがでしょうか。

しかし10月1日からの著作権法改正による違法ダウンロード刑事罰化で、著作権に抵触するもののYoutube視聴はどうなるのか。どうも、ニュース記事などを見ても、はっきりしたことが分かりません。Youtube方式の(簡易?)ストリーミングがダウンロードと見なされるかどうかで、日本でのこの遊びが可能かどうかが変わってきます(笑)。著作権クリアされているものとされていないものが、検索で両方表示されて、間違えてアウトの方視聴したら刑事罰とかいうことになったら、とっても大変なんですが、どうなんでしょう。

2012年6月21日木曜日

ヒレカツの代わりに豚ヒレ肉のピカタ

寿司、すき焼き、ラーメン、など、アデレードのレストランで、食べて結構美味しかったのですが、好物のヒレカツにはなかなか出会えず。ドイツ通の日本の友人とのtwitterでのやりとりで、ドイツレストランでPork schnitzelを食べれば、とんかつに近いものが食べられるのではと教えてもらいましたが、近くにはない。そんな中、普段ハムをよく買っている肉屋さんでPork filletが割と安い値段(500gぐらいで9ドル)で売っていることを発見したのですが、自分でカツを揚げるのは油の処理を考えるとハードルが高い。パン粉をかってもそんなに使わないだろうし・・。

ということで、昨日、ピカタを作ってみました。作っているときに同居人何人かに何かと聞かれて、piccataという単語を言っても知らない様子。そういえばあまり見かけないかも。

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ついでに付け合わせに、オーブンでカボチャとタマネギを焼いて、アスパラガスをゆでて、などと、大がかりに新しいことをやり過ぎて、ようやく完成したときに、ご飯を炊いていていないことに気づくという悲しいオチ。

結局ワインのつまみ(?)にカツを食べながら、20分ちょっとご飯が炊けるのを待ち、美味しく食べました。500gも作ったので、3食分くらいになりました。しかしきれいに卵を絡めるのは難しいですね。レシピに書いてあった粉チーズがなかったので省略しましたが、必須なのかな?こっちの摺り下ろしたてのパルメザンは美味しいんですけどね。
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明日21日が冬至(winter solstice)、5時過ぎで、もうこんな暗さです。なお、この通りは、裏通りですが、この広さ。アデレードでは出会い頭の衝突というのはあり得ないのではというくらい、交差点の見通しはいいです。角にフェンスを設けないかセットバックするような規制もある様子です。

2012年6月18日月曜日

大人の誕生パーティー

こちらの友人を通じて体験した人のつながりについて、このブログで何度か書きましたが、11月に書いたネットワークとしての友人関係の広がりはその後もたびたび、経験しています。

たまたま友人たちが30歳という区切りのいい年齢を迎えていることもありますが、なんども誕生パーティーやイベントに参加させてもらいました。日本だと、大人になると、誕生日といってもせいぜい家族や恋人と食事をするくらいで、それすらもうないことも多い気もしますが、昨日参加したホーム・パーティーはたぶん30人くらいの人が来ていた様子。さすがに、大きな区切りでなければ親しい友人と食事、という程度らしいですが、それでも友達同士のイベントになっているんですね。

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この後は定番のHip Hip Hooray (hurrah) 三唱(?)。応援の「フレー、フレー」はこれです。

そして、アメリカでもそうでしたが、パーティーは始まりと終わりがあいまいで、何時間もやっていて、ずっといる人もいれば、途中で抜ける人、途中から来る人。早い時間帯はちっちゃい子連れも多くいました。

あちこちで、友達を紹介し合っているところを見ると、決まったグループでなく、違うつながりの友達を呼び、その友達がさらにパートナーや友達を連れてきたりもするので、僕以外の人も初めての出会いがあるようです。イタリアから来たばかりの人がいたり(これはちょっと珍しかった)、本人がオーストラリア生まれでも家庭のバックグラウンドは様々。

もちろん日本でも、意識して異業種交流会などに出て行けばこういう機会もあると思いますが、普段の生活の中にあるこういう機会は、「社会」のできあがり方に大きな意味を持つだろうなあ、と日々感じています。
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やはり、今回も「火」が。ホントに冬でもアウトドアがすき。

2012年6月15日金曜日

フレンチをアレンジ(シーフードとアスパラ・人参のホワイトワイン&クリームソース)

いろいろ資料調査を重ねて、今日一気に調査の依頼のための研究計画を書き進めました。明日で仕上げて、依頼のメールを出したいところ。

さて、仕事が割とはかどったので、夕食はまともに料理を。このところ豚汁、豚じゃが(肉じゃがの豚バージョン)など、日本食が続いたので、今日は残っていたクリームとアスパラとセロリを使い切るために、シーフードと野菜を使ったクリームソース(ホワイトソース)料理を作りました。

Julia Childの本を参考にして2回作った魚料理の経験から、ちょっとアレンジして、オーブンを使わず、コンロ(stove top)で作る簡単バージョンを試してみたところ、時間もオーブンを使うより短く(全体で1時間弱)、とても美味しくできたので、レシピを記録しておきます。

材料(3皿分くらい)

  • Marinara Mix(スーパーの鮮魚コーナーで売っているシーフードと香草のミックス。白身魚、サーモン、イカcalamari、エビprawn、ムール貝musselが入っています。たぶん冷凍のシーフードミックスでもいいでしょう) 300g 
  • 人参 中 1本 さいの目に切る 
  • タマネギ 小 1個 さいの目に切る 
  • アスパラガス 5本くらい 3センチくらいに切る 
  • セロリの茎 10センチくらいを 5mm位の薄切りに。 

調味料

【具材用】
  • バター 大さじ1 
  • 塩 少々 
  • こしょう 少々 
  • レモンジュース 少々 
  • 水 具が覆われる量 
  • チキンストック(粉) 小さじ1 
  • 白ワイン 50ccくらい(これも適当。材料全体にかかるくらい)
【ソース用】
  • バター 大さじ2 
  • 小麦粉 大さじ2 
  • 生クリーム 30-50cc(あまりを全部入れたので、はっきり分からず) 
  • 塩・こしょう 少々

作り方

【具材を煮る】
  • 厚めのフライパンまたは鍋にバターを溶かし、中火でタマネギを炒める。 
  • 人参とセロリを足し、焦げないように火を弱めて、混ぜながら10分くらいゆっくり炒める。 
  • シーフード(Marinara Mix)とアスパラを足して塩コショウ、白ワインを全体にかける。 
  • 具全体が覆われるくらい水を入れて、チキンストックの粉を溶かす(ブイヨンなど?)。 
  • 沸騰したら、火を弱め、ワックスペーパーなどで落としぶたをして、魚に火が通るまで煮る(15-20分くらい)。
【ソース作り】
  • 具材を煮ている間に、ソース用のバターと小麦粉を混ぜて練っておく。バターが固ければ、電子レンジで10-15秒くらい温めて練りやすい程度に柔らかくする。 
  • 魚に火が通って野菜も柔らかくなったら、火を止め、煮汁を小さめのソースパン(普通の鍋でもいいでしょう)に移す。そのとき具が入らないように、ざるで漉しながら入れる。 
  • ソースパンに入れた煮汁を5分ほど沸騰させ、量を少なくする。 
  • 火を止めてバターと小麦粉を練ったものを入れてよく溶かす。 
  • クリームも入れる。 
  • もう一度火にかけて沸騰させる。濃すぎるようであればクリームをたす。 
  • 最後に塩こしょうとレモンジュースで味を調える。 


【最後の仕上げ】
具材の入ったフライパン(鍋)をもう一度火にかけて、焦げない程度に軽く再加熱。

具を皿に盛り、ソースをかけてできあがり。



ソース作りの部分を分けずにやったら、クリーム煮になるのでしょうか?その場合は野菜が柔らかくなりすぎないように大きめに切った方がいいですね。

家にある材料で簡単フレンチもどき。おすすめです!

今日半分くらい食べたので、残りは容器に混ぜて入れ冷蔵庫に。明日の昼か晩ご飯にします。

2012年6月13日水曜日

おもしろ英語表現

先日、友人宅の庭でみんなで座って話していたところ、友達の一人が、僕を見て早口で聞き慣れないフレーズをいいました。

とてもリズミカルで面白かったので、「What was that?(今なんていったの?)」と聞いたところ、隣にいた人が教えてくれたのが次のフレーズ。

(as) snug as a bug in a rug


友人は、ダウンジャケットを着た僕を見て、You look snug as a bug in a rug.と言ったらしい。

直訳すると、「絨毯の中の虫みたいに気持ちよさそうだねえ」。とても快適な様子を表すときに使うそうです。

uの部分三カ所にストレスをおいて、ちゃんと強弱をつけて読むと、リズムがあって楽しい表現ですよ。

発音例をネットで探してみたのですが、なかったので、自分で録音してみました(笑)。一人パソコンに向かって、このフレーズを繰り返す様子を客観的に見ると・・。

ネイティブのようにはいきませんが、こんな感じのリズムです。



そして、この日、もう一つ、意味が分からなくて聞き返した表現。

僕が作った統計地図について説明したところ、相手の反応が、

”What do you make of it?”。

単語はシンプルですよね。makeですから、最初はどうやって地図を作ったのかという意味かと思ったのですが、どうもそうは思えないので、もう一度聞き返したところ、How do you understand it?と。「それ何を意味してると思う?」というようなニュアンスの言葉なんですね。受験時代に書き換えとか覚えたかもしれませんが、やはり日常でこういうシンプル単語、とっさに理解できない、難関表現でした。

2012年6月12日火曜日

ハグ(hug)の文化

今回の滞在では、オーストラリアで育った人たちの友人グループに混ざっているため、ハグをする機会が今までの米豪滞在と比べてかなり増えています。

アメリカ滞在時の記憶は薄れかけているのですがでは、友達同士でもハグをする機会というのは、あまり多くなかった気がします。かなり久しぶりの再会などでは、ハグすることはありましましたが。

オーストラリアでも、職場では、日常的に顔を会わせている人たちの集まりなので、ハグを目にするのは、セミナーなどで友人と久しぶりに再会したというような場面くらいです。

一方友人グループをみてるいると、毎週のように顔を合わせている人同士でも、ハグ。といっても、男性同士の場合は、久しぶりに会ったとき、しばらく会わなくなる時の別れの時に限られ、普段は普通の握手や肩の高さにあげて組むスタイルの握手をして背中をたたくくらいが多いようです。女性同士、女性と男性の場合に、ハグして互いの右頬(女性同士で右左交互もたまに)をつけてキスの音だけという挨拶が、どうやら一般的な様子。それとハグにも程度があって、女性同士は両手でムギュッというハグも多く見ますが、男女の友人同士は片手(右手)を軽く背中に回す程度が多いですし、親しさや久しぶり度でも変わってきます。

カナダ人向けにオーストラリアの文化を書いたこちらのサイトに、だいたい同じようなことが書いてあります。

また男の友人同士で肩に手を載せたり組んだりということも、ちょこちょこあります。

こうしたスキンシップを含む挨拶、自分が受け入れられている感じがして、とても温かい気持ちになります。特に家族と離れて一人で暮らしている自分にとって、心に染みる感じがします。

これを日本の友達にやったら確実に引かれると思いますが、握手など違う形ででもスキンシップが増えると、他人とつながっている感じが増すのではないかなあ。親子からなら始められるかな?

などと思って、ネットを探していたら、日本ハグ協会という組織が日本に合わせた形でハグの文化を広げる活動をしていることを知りました。興味深い活動ですね。
こちらに会長の高木さと子さんがこの活動を始めたときの思いが書かれています。海外生活からというわけではなく、ご自身のつらい体験を乗り越えてこの活動を始めた様子に心を打たれます。

なお、補足しておくと、オーストラリアでも、初めて会った人や、それほど親しくない間柄で再会したときなどは握手程度ですし、さまざまな文化的背景の人がいるので、握手を含めて、相手の出方や周りの様子をみて、また自分の居心地のよい範囲で、対応するといいと思います。
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訪問した友人の実家で、暖炉の初体験。これも温かい気持ちになります。

2012年6月10日日曜日

オーストラリアン・フットボール観戦2度目

友人グループの仲間がメルボルンから帰ってくるということで、2度目のフットボール観戦。友人の家から自転車でノースアデレードの少し北にある、Prospect Ovalに行ったのですが、僕以外の二人はロードバイクで、速い速い。普段一緒に走っている人は年齢が60を超えている人が大半で、小径車やマウンテンバイクでのんびりと、というペースなので(といってもその年齢で4-50キロの距離を平気で走るのですが)、こんなに必死で追いかけるのは、あまりない経験。まあそれでも、16インチタイヤ、8速のtikitで何とかついて行けたのは、ちょっと自信になりました。

フットボールも、だいぶ観戦のポイントが分かってきたので、一緒に盛り上がれるように。特に下の写真の通り、応援していたNorwoodがロスタイムに入った段階で、1点差を追う展開。ゴール前に攻め込むも、結局時間切れで負けてしまいましたが、会場も盛り上がっていてとても楽しい観戦でした。
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休憩時間には、大人も子どもも、グラウンド(オーバル)にボールを持ち込んで、自由に遊ぶという何とものんびりした雰囲気です。僕も初めて一緒にやりましたが、キックしたボールをキャッチするというだけでも、なかなか面白い。(あくまでも州レベルのSANFLだからだそうですが)。
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しかしオーストラリアの人は、ホントにビールをよく飲みますねえ。つまみもなしに。

2012年6月8日金曜日

出生率上昇についてのブログ記事追記

少し前に2010年までの出生率上昇について記事を書きましたが、6月5日に2011年についての数値が厚生労働省から発表されたので、それを受けて追記しました。

2012年6月7日木曜日

英語の決まり文句の難しさ

朝、メールをみると、質的データの分析に使うソフトNvivoのアップグレードの事前予約の案内が。どのみち注文するつもりだったので、安いうち注文しておこう思ったのですが、オンライン予約ではなく、ファックスか電話のみ。電話で英語を正確に聞き取るのは、面と向かってしゃべる以上に難しいことが多いのですが、さすがに今回の滞在も8ヶ月以上たち、まあ何とかなるという度胸はついてきました。

電話をかけて、はじめに出た人に用件を伝えたところ、”Who ……… speaking to?”という言葉が聞こえたので、とっさにメールをもらった人の名前を告げたところ、”No”、と言われ、そのあとにその人は今不在という返事。でも、そのNoの反応は、こっちが聞き間違えた時の調子。そして、そのあとにYour name? との質問。

さっきの彼女の質問の響きを反芻してみると、

Who am I speaking to?

「私は誰と話しているのでしょう」。つまり、こちらが誰と話したいか尋ねているのではなく、「どちらさまですか」とか(最近の日本の会社定型句の)「失礼ですが」だったわけです。Could I have your name please?とかだと分かりやすいのですが、「私は誰と話しているのでしょう」は日本語ではしない表現なので、とっさに分かりませんでした。そういえば、以前も同じようなことがあった気が・・。

こういう定型表現は何種類も言い換えがあるので、知らないと、聞き取るのは本当に難しい。しかも、こういう「当たり前」の表現はすごく早く発音されることが多いので、単語レベルで聞き取るのは不可能に近いです。

最近でこそ慣れましたが、会社などに電話をするといきなり耳にする、「会社名.This is 名前 (speaking). How can I help you?」も決まり文句で、たいていむちゃくちゃ速く、しかも最初に長い固有名詞が続いて何のことか分からず、動揺したものです。 

電話ではありませんが、日常の挨拶のバリエーションも慣れないと難しい。How are you (going)?の壁(こちらのエントリ)、これはだいぶ慣れましたが、まだnot too badとかpretty goodとかバリエーションをつけるのは難しかったりします。

そして、質問のバリエーション。 

How are you?やHow are you going?は基本ですが、他にこんなヴァリエーションが。

How have you been?(2週間ぶりくらいにあったとき)

How’s your day been?(夕方にシェアメイトに会ったとき)。

そして、少し前にシェアメイトに言われて、何度も聞き返してやっと分かった表現。

What have you been up to (today)?

英和辞典では「be up to」で「(悪いことなどに)従事して」とあるのですが、そこまでのニュアンスではなく、「今日どうしてた?」という程度の感じ。

Australian Oxford Dictionaryで up to を調べると、6番目の意味として”occupied or busy with”というのがあって、例文としてWhat have you been up to?でてきます。この説明からすると、別に悪いことではなく、「(何かで)忙しくしていた」「(何かを)ずっとしていた」という意味で使うんですね。

こういう単純な動詞・前置詞(副詞)の組み合わせが、日常会話には本当に多いです。その分、多義的なので、単語を知っていてもフレーズとして慣れないとどうしようもないです。ただ、こういう表現に沢山触れると、upとかputとかシンプルな単語の伝えるニュアンスがだんだん体にしみこんできて、推測しやすくなったり、自分でも知らない表現が自然に口をついて出てくるようになってきます。

2012年6月5日火曜日

Macでも塗り分け地図--とりあえず紹介編

昨日は、サイクリングの途中で激しい雨。今日も晴れたり曇ったり、突然大雨になったりが降り始めるような不安定な天気。

連日自転車で雨に濡れるのはいやなので、家にこもってオープンソース(ある条件の下に無料で使える)地理情報システムQuantum GIS (QGIS) 1.7と格闘。

調査の訪問先を検討するために、アデレードの地域ごとの統計データを元に塗り分け地図を作ろうというのが目的です。

これまでも論文などでMANDARAという、人気のソフトを使って、塗り分け地図を作ったことは何回もあるのですが、そのたびにWindowsに切り替えなければならないのが、ちょっと不便でした。数年間こういう作業はしていなかったので、そろそろMacで使えるGISも出ているのではと、少し前に検索をして見つけたのが、QGIS。ちなみに僕はGIS(地理情報システム)はまったく素人。この系統のソフトでちゃんと使ったことがあったのはMANDARAだけ。それも、マニュアル本片手に手探りでやっていました。

QGISの使い勝手はMANDARAとかなり違うし、関連情報もちょっと見つけづらい。本家のManualと、英語や日本語の様々なウェブサイトの情報を渡り歩いて、1日ががかりで基本的なことがようやくできるようになりました。

結論としては、これはかなり使えそう。

詳細は後日書くことにして、今日はこんなことができましたという、例だけ。

右の画像が実際に作ったものですが、一番の目的は、地域の統計データの値の高低によって色を塗り分けること。そしてこのソフト(本格的なGISは全部そうなのだと思いますが)のいいところは、レイヤー(層)をどんどん追加することができて、各層の表示非表示、透過性の設定など自由にできること。

今のところ追加してあるのは次の各情報です。
  • 国勢調査区単位の地図 
  • 上記単位ごとの統計データ 
  • suburb(地区)ごとの境界線と名前の入った地図。(右図では非表示にしています) 
  • 調査したいと考えている子育て支援施設すべての位置情報と名称(Google MapsのMy Placesから)(見えづらいですが水色の星で表示しています) 
  • 自分が実際に足を運んで写真でも様子を記録したルート(GPSのデータから) (緑の線)
自分も忘れてしまいそうなので、どうやって作れるかについても、近日中に書きたいと思います。

2012年6月1日金曜日

紙包装の保冷効果

日本のスーパーでは当たり前の、保冷剤や氷のサービス。オーストラリア(少なくともアデレード)では見かけません。最初は保冷バッグにシェアハウスの冷蔵の保冷剤をいれたりしていたのですが、車で行くから大丈夫といって使っていない様子。

夏の間、肉や魚がちょっと心配だったのですが、よっぽど移動が長いとき以外は、僕も保冷剤を使わなくなりました。

そして、一つ安心材料だと思ったのは、スーパーに入っているところも含め、こちらの肉屋や魚屋では、下の写真のように、ビニール袋(plastic bag)に入れた後に、2,3枚の大きな紙でぐるぐる巻きにしてくれます。 そして、帰ってきて冷蔵庫に入れ忘れいても、結構冷たいままなのです。
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紙の保温力に最初に感動したのは、京都の「銀閣寺アイス」の新聞包み。(何となく、こう呼んでますが、今ネットで調べたら正式名称は「銀閣寺キャンディー店」のようです)

スーパーでアイスなどを買うと、いくらたくさん保冷の氷などを入れても、家に帰る頃には確実に溶け始めています。ところが、「銀閣寺アイス」では、新聞紙でぐるぐる巻きにしてくれ、京都から滋賀まで帰っても、まったく溶ける様子なしです。考えてみたら、氷はアイスより温度が高いですから、むしろあっためているようなもの?

そういえば、焼き芋屋さんなども新聞紙でくるんで、ほかほかのまま持って帰れますね。

紙の利用と環境のことは難しくてよく分かっていないのですが、オーストラリアではスーパーでもこの紙包装の知恵が生き残っているのが面白い。パックして売られているものは、トレーに入っているので、保冷効果は望めませんが、素材は紙っぽい感じです(詳細未確認)。ウェブで調べたら、今年から植物を素材とするプラスティックのトレイを導入しつつあるようです。
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6月21日の冬至(winter solstice)が近づき、6時前にはこんな様子です。

Macをおいて街に出よう

ここのところ、調査計画を組み立てるために、ウェブ上でアデレードの地域統計や子育て支援施設に関する資料を集めて画面で読む作業をしていました。今日は気分を変えて、これまで集めた情報を参考に、実際に施設のある地域を見て回ることに。

5年前に住んでいたところは南部、今は東部、西部はビーチがあるので昔も車で行っていたし、サイクリングでもよく回っているのですが、北部は行ったことのない地域が大半。シドニーやメルボルンでは、精力的に多様な地域を回ったのですが、住んでいるアデレードではかえっていつでもいけるという気持ちもあって、今まで限られたところばかりをうろうろしていたんですよね。

というわけで、今日は、北部の行ったことのない地域を中心に回ってきました。家から一番離れたところで、片道35キロほどあるので、全部自転車で移動するのはさすがにしんどい。

結局、tikitとバス・電車を組み合わせて計110キロほどの行程。一筆書きのように回ったので、5カ所の施設とその周辺、その中間の地域をいろいろ見ることができました。自転車で走ったのは45キロくらい。
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外からしか見たことがなかった、レール上を走るバスO-Bahn初体験。普通の道路からレールにガイドされた部分に入るところはきわめてスムーズ。特にスピードを落とすこともなく入っていきました。

先に地域ごとのsocio-economic indexのデータを調べてあったので、同じ北部でも、一番advantagedとdisadvantageの両方の地域を見られるようなルートに。
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確かに家の作りや車を見ると大きな違いがあり、寂しく感じる地域もあるのですが、それでもどの地域も緑地や街路樹はきれいに整備されて、また新たな開発もあって、アメリカの大都市を回った時のような大きな格差は感じませんでした。
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自分で自転車で走り回って、統計指標から想像したとおりの部分と、やはり行ってみないと分からなかった部分とがあるなあというのが、当たり前ですが実感です。Google Mapsのストリートビューでも分かりますが、時間がかかるし、雰囲気を直接感じるのとはやはり違う。

何より、現地を見ることで、調査計画を進める刺激になったので、明日からまたMacに向かいます。フィールドにでることと、理論に立ち返って調査枠組みを見直すこと。この間を行き来しながら調査を進めることの重要性を、社会学者の佐藤郁哉さんは「書を持って街へ出よう」という言葉で表しました(今本が手元にないので、正確でないかもしれませんが・・)。

僕の調査は、現段階ではパソコンと本のウェイトが高いですが、もう少し資料を読み込んで計画を書き上げ、7月には話を聞きに行けるように進めたいところです。

そういえば、今日の帰りの電車で仕事帰りのバンドメンバーと一緒になってびっくり。近くに来ているというメールのやりとりはしていたのですが、まさか同じ電車とは。