2011年11月12日土曜日

英語を勉強しなおす(文章長いです)

今日は滞在中に切れてしまうパスポートの更新のため、Cityのホテルの一室の1日総領事館へ。アデレードに日本の総領事館がないため、年に数回だけメルボルンからやってきます。

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 もう一つの目的は小説を買うこと。Inprints Booksellersという、ちょっと雰囲気のある書店へ。自分が翻訳した本の原書(訳書の方ではなく)の出版パーティーがここで5年前に開かれました。それほど大きな本屋ではありませんが、学術書から小説までこだわりの品揃えという感じの店です。

 ここで、いつもいる店主とおぼしき人に、「オーストラリアの日常生活に使われる語彙や表現に慣れるのに役立ちそうな小説を紹介してもらえますか?」とお願いしたところ、快くいくつかのオーストラリア人作家の小説を紹介してくれました。そう、日常生活の語彙にや表現をもっと使えるようになるように、小説で表現を学ぼうという目論見です。

 実は前の滞在中も同僚に聞いてTim Wintonというオーストラリア人作家のCloud Streetという本を教えてもらって買ったのですが、結局研究関連も生活も思ったより忙しかったのと、文体がかなり凝っていてすんなり頭に入ってこず、挫折した経験あり。

 ゆっくり選べと、ソファーに案内され、裏表紙にある内容紹介と中の文体を確認し、結局選んだのが下の写真の本。Tim Wintonの本もお勧めの中にあったのですが、やはり倒置の多用など文体が凝っているので避けました。

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 このLast Summerは大事な人との別れと悲しみがテーマになっているので、気楽に読めるものではなさそうでしたが、文体が比較的平易そうなのと、”a vivid snap shot of contemporary suburban Australia and how we live now. Marriage, friendship, family …(現代オーストラリアの郊外と私たちの生き方を鮮やかに描いた。結婚、友情、家族・・・)”という自分の研究にも関連しそうな内容。

 ランチと食料の買い出しをすませ、セントラルマーケットが閉まる3時前にはCityを離れ帰宅。庭でゆっくり、買ったばかりの本を読みました。目的が日常生活に使われる語彙を増やすためなので、最初はiPhoneのWisdom英和辞典で調べた単語をお気に入りに入れながらじっくり読み進めます。最初はちょっと大人向け描写が続きますが導入部としてはうまい(笑)。お気に入りに入れるのが若干はばかられる単語も。

 いかに生活の場面を描写する単語を知らないかに、改めて気づかされました。9ページほど読む間に調べた単語や熟語の数が63個。1ページあたり平均7つ。しかも辞書の見出しのマークとしては*(大学生社会人レベル)がついているものも沢山(逆に言えば高校まででは習わないということですが)。自分は、それなりに英語が読めるつもりで、学術書であれば内容をつかむだけなら数ページに1回調べるどうかなのですが・・。

 いくつかあげてみます。
knock off(仕事を切り上げる)、be huddled(身を丸める)、heave(頑張って持ち上げる)、wail(サイレンなどが鳴り響く)、tend(看護する)、sub(会費=subscription)、flit(考えなどが、よぎる)、thigh(もも(ふともも)これは鶏肉で覚えた単語でしたが・・)。
 どれも5文字以内くらいのシンプルな単語だということに気づきます。その分、他の単語から類推できません。

 一方、最近ずっと読んでいた学術書の単語の例は次のようなもの。
increasingly(ますます、前以上に), nevertheless(にもかかわらず)、sustainable(持続可能な)、reinforcing(強めるような)。長いですが、パーツで分けると意味が想像できます。

 今までの勉強は仕事には役立っているので、順番としては間違っていなかったと思うのですが、こちらで生活するからには、ストレスなく日常のことを表現したり、ネイティブのナチュラルスピードの談笑に問題なくついていけるようになりたい。インタビューをするうえでも絶対に必要。ということで、しばらく夜や休日は小説を読み続けてみます。

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