2011年11月30日水曜日

新通勤スタイル(with tikit and Ortlieb)

北半球の季節に合わせれば(6ヶ月引き算して)6月に入る夏の入り口だというのに、ここ数日、急に寒くなって明け方10度くらい。しかし、先週は37度の日もある真夏状態で、パソコンの入ったバックパックを背負っての自転車通勤は、背中と肩ひもの部分が汗だくで結構つらいことが判明。

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 そこで、評価の高い完全防水Ortlieb Front Rollerを導入。たまたまイギリスの通販Wiggleのセールでかなりの格安で購入。sleeveケースに入れたMacbook Air11インチが内ポケットにちょうど収まります。ポケットがないのがこの製品の唯一の難点というriviewが多かったのですが、モデルチェンジしたのか、結構便利な2重のポケットがついています。サイズもtikitのFront rackにちょうどピッタリ。

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 反対側のバッグは、自転車関連の道具(ロック、工具など)、昼食、帰り道に買った食材などをいれるのに使っています。折り畳んだときは、右側はつけっぱなし。左側は外してショルダーバッグとして持ち歩きます。
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 なぜか、スタッフのワンコがときどき出勤(笑)。

 身体に重さがかからないというのは、かなり楽です。前輪への荷重は、むしろ、不安定になりがちな小径車の前輪を安定させてくれることも分かりました。

 この優れものバッグの特徴については、サイトにtikit関連コーナーを作ったときに解説します。

2011年11月29日火曜日

フィールドワーク始動!

 こちらでは、インタビューを含むような調査をするためには、全国共通の調査倫理ガイドラインにしたがって、大学の中の機関に詳細な研究計画を提出し、Ethics Approval(倫理に関する承認)を得ないといけません。そのため、ここのところ研究所で、本やウェブの情報を元にその準備をしてきました。といっても、やはりある程度、実際に足を運ばないと現実的な計画を立てられないので、今日はいよいよその第一歩。

 日中に情報を収集してから、夕方、ある子育て支援施設を訪問。今日のところはともかく一市民として得られる情報を、と思って訪ねましたが、こちらの立場を説明したところ、倫理上のステップのことも理解してもらった上で、とても丁寧に対応していただきました。話を聞きに行くべきところの情報なども教えていただいたので、明日からは、今日得た情報を整理して、具体的な研究計画を練ることができそうです。やっぱり足を使って動くことは大事だと実感。

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 小学校の敷地の一角にある子育て支援施設(右隅)。アデレードでは、最近こういう形で小学校が地域の子育て支援のベースとして整備されつつあるようです。

2011年11月28日月曜日

ライブのオーストラリア時間

 昨日のエントリーで触れましたが、土曜日にバンドのメンバーの高校時代の友人・音楽仲間、The Swissが参加するイベントに行ってきました。これが、その日のメインステージ。The Swiss。

 Key, Bass, Drumの三人だけですが、ドラムを含め打ち込みと演奏の組み合わせが絶妙で、本当に楽しめる音楽。ほぼ全員が踊っていました。バンド仲間はジャンルをDiscoと表現していました。YMOを彷彿とさせるシンセとシンセドラム(?)の音ととリズムに、パワフルな生のドラムがまざっている感じ。アルバムの音源では、ライブでのよさがちょっと伝わってこない気がします。

 こちらのビデオでちょっと感じが伝わるかもしれません。


The Swiss Live - Bubble Bath from Closetakes on Vimeo.

 イギリスでもツアーをやっているみたいですし、日本にも進出するかも。こちらのサイトでも、YMOに結びつけて紹介されていました。

 ところで、2ヶ月前のアデレード到着後、まだあまりこちらの夜の街の様子になれていない頃、一人で行ったRobben Ford & Lenegade Creationライブ。ライブ(Gig)のオーストラリア時間というものが分かっておらず、失敗しました。

 会場(venue)にもよると思いますが、このときの会場The Governor Hindmarsh Hotel (The Gov)はこんな感じ。hotelと呼ばれるいわゆるpubのオープンの時間が5.30、ライブ会場のオープンの時間(door opens at )7.30、ここまでしか時間が書いていない。店のカウンターででいつ始まるか聞いたら、8.30。しかしこの時間にはメインのバンドは出てこない。「前座?」のバンドが出てきて、数曲かなと思ったら40分ほど演奏し、MainのRobben Fordが始まったのが、9時半過ぎ。日本だと大物のライブ(オールナイトのRock Fesとか以外)はもう終わる頃では?バスで帰ろうと思っていたので、最後の方は、時計とにらめっこ。結局残念なことに、11時過ぎ、アンコールの前で出てきてしまいました。

一昨日のThe Swissのときは、慣れた人たちと一緒だったので、ゆっくり食事をしてから出かけました。ご覧の通り、メインのバンドの時間が11-12ish。このish(イッシュ)は「だいたいそのくらい」という表現だそうです。



こちらはRobben Fordの公式Channelから。サウンドチェック風景ですが、ちゃんとかっこいい演奏が映っています。


 彼らのアデレードでのライブで、時間の他に驚いたこと。お客さんが、みんなあまりに普通に写真撮影して、店の人も監視している様子がない。何とも文化祭の会場のような、素朴で気軽な雰囲気のなかでのgig。セットリストもステージ上にポンとおいてあって、目の前で見れるので、アンコールの曲数まで、丸わかり。3メートルくらいの距離でRobben Fordの歌とギターを堪能しました。

2011年11月27日日曜日

集団とネットワーク

 いつもは、ちょうどいい具合に、一週間おきに、バンド関係と自転車関係の集まりが交互にあるのですが、今週はたまたま土曜と日曜に続いてしまったので、昨日から今日にかけてあまりに綱渡り的なスケジュールで動き、ようやく一息。

 社会学では集団とネットワークについて豊富な蓄積があるので、ちゃんと調べずに あまりいい加減なことはいえないのですが、前回と今回のアデレード滞在で感じる、あまり日本で体験してこなかった、こちらでの人の繋がり方について書いてみます(アメリカでも似たような感じでしたが・・)。

 昨日もそうだったのですが、何かの集まりに呼んでもらうと、一言で表現できない集まりになることが多いような気がします。日本だと職場の同僚、高校時代の友達、小学校時代の友達、サークル、ゼミなど、何か一言「集団」の名前で表現できるのに、こちらでの集まりで「みんなどういうつながり?」と聞いても、誰とだれはどうつながって、と一組ずつの説明になるわけです。集団ではなくネットワークと表現したほうがすっきりする関係です。経験上から考えられる原因は、次のようなところでしょうか。

・ホームパーティーが多いこと
(いちいちグループに分けていたら切りがない・・。)
・一般的に言われるカップル単位で動くことだけでなく、大人になってからも兄弟や親子のつながりが強いこと。(兄弟それぞれが友達を連れてくる、友達同士がパートナーを連れてくるなど・・)
・知り合い同士が近くにいたら紹介することが、行動としてパターン化されていること。

 昨日は、バンドメンバーの高校時代からの知り合いであるThe Swissというバンドのライブがあるというので、いったん一人の家で夕食会をしてから、みんなでライブ会場へ。すでに家で初めて会うカップル2組を紹介してもらっていましたが、ほぼオールスタンディング形式の会場についてからも、何人を紹介してもらったか。その時紹介してもらった人がまた別の人を紹介してくれて、とても覚えられない。アジア系のオーストラリア人たちとも結構繋がりました。

 こうした経験から、日本でも何かの集まりを企画するときは、なるべく幅広く声をかけるようにしていますが、どうしても、もともとの知り合い同士だけの方が、幹事としても気楽なので、そちらに流れてしまうんですけどね・・。

とてもよかったライブの中身と作法については次回のエントリーで。

(【11月28日念のため追記】あくまでも自分が接している人たちからの経験なので、オーストラリアでも日本でも、もっといろいろなつながり方があるだろうと思います。「日本人は」と決めつける議論には懐疑的なほうなのですが、それでも経験上強く違いを感じることもある。ちょうど今日届いたメルボルン在住の社会学者Yoshio Sugimoto An Introduction to Japanese Society Third Edition (Cambridge University Press, 2010)に、社会内の多様性への注目と、社会間の多様性への注目へのジレンマが書かれていました。杉本先生の議論には、日本人論に距離を置くという点でだいぶ影響を受けています。)

2011年11月26日土曜日

Cityは金曜日

 今日はあいにくの雨。自転車はあきらめて、Cityで乗り換えるバス通勤。せっかくCityで乗り換えるので、帰りにちょっと買い物とファーストフードの外食。

先週木曜日にブログに書いたLate night shopping Day。シティは金曜日です。
アデレード一番のショッピングストリートのRandle Mallですが、他の曜日のこの時間(6時過ぎ)は、ほとんどの店が閉まっています。しかし、今日はこれだけにぎやか。(いや、にぎやかに見えないかもしれませんが、アデレードにしては、これでにぎやかなのです。)

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気分はクリスマス(?)。

次々人が入っていくにぎやかなBGMの店をのぞいてみると、豪華な装飾のある高い天井の店の壁に、「Superdry 極度乾燥(しなさい)」という文字の書かれた巨大な広告が。なぜ日本語?なぜ命令形?とぎょっとして、近づいて写真を撮りました。
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今調べてみたら、2003年に東京でinspireされたことから生まれたという、イギリスを中心に世界中に展開しているブランドなのですね。不思議な日本語が書かれているT-shirtsなど(でもお笑いでなくかっこいい)、日本に進出しなければお土産でウケるかも・・・。

帰りにシティからバスに乗って15分、家の近くで降りたら、街のにぎやかさがとあまりに違う静寂に包まれていました。

2011年11月24日木曜日

自転車で身につける距離感

この1年(もうあと10ヶ月だ・・)の在外研究の主なフィールドはアデレードになる予定ですが、オーストラリアはさまざまな規制(分かりやすいところでは小売り店の営業時間)や制度が州によってかなり異なるので、他州の状況も知りたい。ということで、来月メルボルン行きを計画しています。以前学会で数日間滞在したのですが、自分の発表以外でも割とちゃんと出席していたために、メルボルン大学周辺と中心市街地から出たのは、郊外行きの電車に乗って夕食をとった2時間だけ。

 そこで今回のメルボルン滞在は、折り畳み自転車(tikit)を持ち込んで、いくつかの郊外を回り、子育て支援施設や住宅地や商業地区の様子をゆっくり見てきたいと思っています。

 そこで宿泊先を、あれこれ検討しているときに、ある発見がありました。この2ヶ月、4-50キロの週末サイクリングを含めて、ほぼ毎日15キロ以上は自転車に乗ってきました。そのおかげで、宿泊場所を考えるときに、街からの距離、複数の宿泊先の間の距離などをGoogle Mapsなどで測れば、どのくらい遠いところなのか、感覚的に分かるようになっていることに気づいたのです。

 自動車生活でも20キロと50キロの違いくらいは感覚的に分かるのですが、数キロ単位では大差なく感じると思います。自転車生活だと、普段からどのくらい走ったらどのくらい疲れるかというのを考えて走るので、ちょっとした距離の差に敏感になってきます。
今の自分(on tikit)の感覚は、20キロくらいまでなら一気に行っても大丈夫。休憩を挟めば4,50キロくらいまでは何とか大丈夫というところでしょうか。

 もちろん起伏の違いでしんどさは変わりますが、Google Earthで標高は分かりますし、2地点間の高低差が表示される、こういうサイトや、ルート全体の起伏が分かるこんなサイトもあるので、心配なときはこれで確認できます。

今までなかった感覚が身についてくるのは、とても面白い体験ですね。

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  こちらは今日の街の風景。木の陰に写真では確認しづらいですが、煙突も含めキレイな左右対称(symmetry)です。今住んでいる家もそうですが、Georgian Styleと呼ばれるこうしたスタイルの家が、古めの郊外には比較的多いようです。以前住んでいた新しめの住宅地では、屋根がなだらかな平屋建ての家が多かったのであまり見なかったのですが、今回の滞在で急に目につき始めました。

2011年11月23日水曜日

シェアハウスという選択

 在外研究のため単身でアデレードに滞在すると決まってから、ウェブで住まい探しをしました。初めは、単身で家を丸ごと借りるわけにいかないので、アパートメントを探していたのですが、結構高い。そもそも高層建築の少ないアデレードでは物件が少ない。そのうち、ふと、研究仲間の久保田裕之さんの書いた『他人と暮らす若者たち』という本のことが頭に浮かび、「シェアハウス」という選択肢が視野に入ってきました。

 アパートメント暮らしを想像していたときは、かなり孤独な生活がイメージされて心配になったのですが、シェアハウスという共同生活を想像すると家探しも楽しくなってきます。ウェブで情報を探すうちに、Gumtreeというサイトに山ほど情報があることがわかり、少し見ていましたが、やはり魅力的。アデレードの広々した一戸建てに、格安で住めるのですから。

 いろいろあって、結局アデレードに到着してから、Gumtreeを頼りにhouse share情報を探し、今住んでいるところに落ち着きました。

 初めの1週間ほどは、同居人とのコミュニケーションの機会が少なく、孤独な日々を過ごし、選択を誤ったかという思いもありましたが、今では同居人と適度なコミュニケーションを取りながら、自分の部屋に入れば一人の空間という生活を楽しんでいます。

 今日も、夕ご飯の準備の時間が、なぜかその時間にケーキ作りをしているオーナーと重なったので、しばし雑談。何人かが通りかかって輪が広がる。今日の夕食は一人庭でとりましたが、時々リビングで誰かしらと一緒に食べるということもあります。といっても、たいていはそれぞれが作ったものをそれぞれ食べるだけですが・・。

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 Gumtreeのサイトで、アパートメントやUnit(テラスハウスのようなもの)house shareの、家賃と広さの違いを見ることができるます。ちなみにオーストラリアでは家賃は週当たりの表示。月単位だとその月によって日数が違うので、確かに合理的な気がしますね。アパートメントだとどうしても週200ドルから300ドルくらいになってしまうのに対して、house shareだと150ドル前後。共有部分を含めると使える広さはhouse shareの方が圧倒的に広いと思います。

2011年11月22日火曜日

Work-life Integration

 Work-Life Integrationというこのサイトのタイトルについて、ほとんど説明を書いていませんでした。直訳すると「仕事と生活の統合」。僕自身は、しばらく前からこの言葉を使っていて、最近仕上げた原稿でも少し詳しく書きました。

 ワーク・ライフ・バランスという言葉の次のようなデメリットを避けるためにイギリスやアメリカの一部の研究者によって使われ始めた言葉ですが、特に日本ではあまり広まってはいません。ワーク・ライフ・バランスというと、ワークがライフと別にあるように感じてしまうこと。相いれない二つの領域のやりくりをイメージしてしまうこと。お互いにプラスに働く可能性が見落とされてしまうことなどが、問題としてあげられている点です。

 仕事と家庭など、生活の分野を切り分けたほうが、それぞれに集中できるというメリットはもちろんあります。でも、その間の線というのは、そんなにはっきりしているのだろうか。そう簡単に切り離せないから、みんなが苦労しているんじゃないか。こんな思いが、僕がこの言葉へのこだわりの背景にあります。

 もう一つは、仕事と生活という二つでは分けられない、いろいろな活動が身の回りにあって、よくも悪くも相互にかかわり合っている、という、ある意味当たり前のことの大切さを感じることもあります。

 学生時代に、ジンメルという社会学者が使った「社会圏の交錯」という概念にとても魅かれました。簡単に言ってしまうと、個性というのが、個人が集団から離れることではなく、複数の集団に所属することから起こってくる、というような内容です(手元に本がないので、厳密には違うかもしれませんが・・・)。プラス面だけを描いたわけではないと思いますが、個性と集団は逆のものだと素朴に考えていたころだったので、とても印象に残ったのだと思います。

 少し面倒だと思っても、いろいろな活動に関わっているうちに、その活動で身につけたことが、他の活動に生きていることに気づくことがあります。身体は一つしかないので限界はありますし、何かがあまりにおろそかになって周りに迷惑をかけてはまずいですが、直接ある領域に役に立ちそうにないことでも、並行して続けていくと、全体が「統合」されていることを感じられる瞬間があるような気がします。

 というわけで、「仕事と生活」といいつつ、仕事の話が出てこないこのサイトについての長い言い訳を終わります。


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桜より、かなり長いジャカランダの季節

2011年11月21日月曜日

Monday Evening Ride

2週間前は雨で中止になったMonday Evening Ride。今日は、少し雲のかかっただけの好天で、予定通り実施。夕方研究所を出て、そのままシティのRailway Stationまで走り、電車にtikitを乗せて集合場所のBrightonへ。帰宅ラッシュ時間なので、一応写真のようにカバーをかけ、隅っこに。帰宅時間といっても空席があるくらいの状態なので、心配するほどのことでもありませんでした。
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 8人のメンバーで、6時から8時少し前までの2時間で25キロほどの距離を走行。連続で25キロとなると、昼食タイムを挟んでの35キロよりも疲れるものですね。夏時間になっているので、8時でもまだ十分明るい状態でした。

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 駅までの移動を入れると、結局40キロちょっと。平日の夜にこれはちょっときつかったか。もっとも、日本でも週2日は夜に2時間拳法の練習をしていたので、使っている時間としては、変わらないかもしれません。

2011年11月20日日曜日

ブログの本体

Work-life Integrationのサイトにある、このブログのコーナーは、Bloggerで作成している内容を組み込んで表示しています。見た目はキレイなのですが、どうもラベル(タグ)がずれていたり、カレンダーのリンクが不完全だったり、検索機能も設定できていないので、下記のリンクの方を直接ご覧ください。
 
  Work and Life in Adelaide (Blogger版)
 
 コラムを含めていずれサイト本体を充実させる予定ですので、そのときはまたこのブログでお知らせします。

ご近所探索

今日は昼までは家でゆっくりし、午後から、夕食に予定していたPad Thai(タイ風焼きそば)の材料の買い出し。

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 こちらは買い物中のtikitの状態。Abusのポータブルロック(Abus CombiFlex 202 90cm Cable Bike Lock)、軽くてコンパクトで、ケーブルがロック部分にバネで巻き取らます。使うとき以外はバッグに放り込んでおけるので、折り畳み自転車用としてとても便利です。置きっぱなしにするのは安全な場所がほとんどなので、このくらいで十分(だと思います)。

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 メーカーの手違いからたなぼた(?)で入手してしまった、タイヤつき折り畳みリアラックのおかげで、転がすのもとても楽になったのですが、探さないといけないものが多かったので、やはり置いておいたほうが楽。

 いったん帰宅した後、天気もいいので外でゆっくり読書しようと思い、近所だけど行ったことのない公園(Langman Reserve)を目指してtikitで再度外出。ところが、展望台に上がったらその奥に住宅地が広がっていて面白そう。結局起伏の激しい住宅地を探索。

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 こんな公園に人影はまばら。

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 公園の展望台からシティ方面。真ん中のでこぼこがシティの高層ビル群。

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年を取ったら大変だろうなあ、と思うような急斜面の住宅地。

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 その後、丘を下り、Second Creekという小川沿いに作られている森の公園Michael Perry Reserveも散策。発見が面白く、結局読書はせず、2時間ほど写真を撮りながらのご近所探索となりました。

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 こちらが初挑戦のタイ料理、Pad Thai。先日たまたま入ったタイ料理屋で食べておいしかったので週末のチャレンジ。そろそろ英語のRecipeに慣れようと思い、こちらのサイトを参考にしました。
4人分(4 serves)では多いので、だいたい半分の量。Chillies(赤トウガラシ?)は日もちする乾燥したもので代用。Peanut オイルもかっと。レモンも料理用のlemon juiceで代用。コリアンダーは庭にあるものを当てにしていたら、もう夏になって終わってしまったとownerにいわれ、粉末を分けてもらって代用。prawn(エビ)も高いので、Chicken breastのみ。ピーナッツは料理用にcrashed peanutsというのがスーパーにあったので、購入。
 
 よく分からずレシピにあったFish sauceというのを買ってきたのですが、ナンプラーのことなのですね。

 レストランのとは若干違う味でしたが、定番にできそうなおいしさでした。

2011年11月19日土曜日

オーストラリアでカシオペア

今日は、2週間に一度のバンド練習。参加させてもらっているバンドは、もともとFunkやdisco(と本人たちが呼んでいる)ジャンルのオリジナルを演奏しているインストバンド。最初にベーシストと合わせたときに、彼がSlap(昔の日本の言い方ではチョッパー)ベースと指弾きを組み合わせたスタイルだったので、ふと、日本の誇るフュージョンバンドのカシオペアを思い出し、教えてあげました。すると予想通りというか予想以上に気に入って、さっそくコピーを開始。あっという間に、Space Roadという速いテンポのかっこいい曲の譜面をあらかた作ってしまいました。

 僕自身は、高校と大学時代は完全なフュージョンバンドで、ほとんどカシオペアコピー、最近のバンドでは自分を含めメンバーの好みを織り交ぜて、プログレ(King Crimson, ELP)、ハードロック(Deep Purple)、日本のロック(Char)の他に、やはりフュージョン(Larry Carlton, カシオペア)のギターを弾いてきました。高校時代は池袋のヤマハでそれぞれのメンバーがクリニックを開いたりしていたので、ギターの野呂さんと会話して感激したのを覚えています。

 Space Roadは好きな曲の一つで、個人的には練習していたのですが、難しすぎてバンドではやったことがなく、感激の初演奏でした。ドラマーは聞いたこともない曲を突然たたかされて、四苦八苦。ところが、そのSpace Roadをたたいているドラマー神保彰の名前を出したところ、最近買ったばかりのシンバルが彼のプロデュースしたモデルだ、と驚いていました。オーストラリアでカシオペアを通した結びつきが生まれるとは。

 MINT JAMSという名作はiTunesに入れてあるのですが、帰ってきてから改めてそれ以外の曲をウェブで久しぶりに聴いてみたら、本当に色あせない名曲ばかり。もっと世界で(日本でも)認知されてほしいと思いました。今でも世界的に知る人ぞ知るという感じみたいですが。

 練習の合間のビールタイムにはクリケットのルールを教えてもらい、ようやく少し分かってきました。

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 オーストラリアの春を彩るジャカランダはほぼ満開、地面を花びらが埋め尽くしているところも増えてきました。

2011年11月18日金曜日

クリケットとIron Chef

研究所からの帰り道、買い物に行く途中で道を間違えたので立ち止まったら、大人がクリケットをしている様子。平日の夕方子どものクリケットを見ることはよくあるのですが、大人は珍しいので、ちょと近寄ってみました。今読んでいる、オーストラリアが舞台の小説Last Summerは、少年時代からクリケットを一緒にしてきた友人同士を描いています。それで、以前より、クリケットをちょっと身近に感じるようになったこともあります。

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 近寄ってみると、どうやら近くの高校の生徒たちのようでした。スタンドで親らしき大人が何組か見ていたのですが、ちらほらなので、試合というわけではなかったと思います。

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 こちらは、夕ご飯を食べながらテレビをつけたらたまたま放送されていた、Iron Chef。料理の鉄人のことです。5年前にも人気だという話を聞いたのですが、今でも普通に地上波のゴールデンタイムにやっているのがオーストラリアらしいところ。

 面白かったのは、吹き替えの英語の声が、それぞれもともとの出演者の声や話し方にとても近いこと。それから、なぜか鹿賀丈史だけ吹き替えでなく字幕になっていること。この声はオリジナルで聞かせたいということなのでしょうか・・。(写真に写っている字幕は今の放送でon/offできるsubtitleで、吹き替え版のものではありません)

2011年11月17日木曜日

Late Night Shopping Day

以前も少し書きましたが、South Australia州は、他州と比べて小売り店の営業時間規制が厳しく、普段の日は食料品を売っているスーパーは月から金は9時くらいまで営業しているものの、本や服などすぐ買わなくても生きていけるようなもの(?)を売っている店は、5時半くらいには閉まってしまいます。土日はスーパーもほとんどの店が5時で閉まります。

 こうした店が唯一遅くまで開いている曜日が週1日だけあり、郊外は木曜日、Cityは金曜日がその日にあたります。

 今日は木曜日。昨日論文の最終稿も送って、ちょっと開放された気分だったので、夕方いったん家に戻ってから、いつも行っているスーパーColesの入っているショッピングモールBurnside Villageへ。少し前に拡張工事が終わって新装オープンしたのですが、いつもしまった時間にしか買い物に行けないので、今日が初体験。

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 それほど自分が買うような店が入っているわけではないのですが、普段店が閉まっている時間ににぎやかだと、ちょっとお祭り的気分。夜の早いアデレードも木曜の夕方は家族連れがたくさんいます。

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 アデレードでは大木を残したまま、その周りに道を作ったり、家を新築したりしていることが多いですが、屋内のこの巨大な木(Gum tree:コアラの食べるユーカリの木)は珍しい。これ以上成長したらどうするのでしょうか・・。

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 ZARAももうすぐオープンするらしい。いまのところ国内ではメルボルンにしかないみたいです。

 いつもほとんど売り切れているお寿司のテイクアウトも残っていたので、買って帰ったら、アデレードで今まで食べたテイクアウト(Take away)寿司の中で一番おいしかった。これから使えそうです。

Christmas Pageant

この前の土曜日は、世界最大といわれる(らしい。同居人談。)AdelaideのChristmas Pageant。祇園祭の山鉾巡航のオーストラリア版といったらいいでしょうか。次々のやって来るキャラクターのフロート(Float)の上や前後で、ダンスや音楽などのショーが繰り広げられます。5年前は準備万端(?)で家族と一緒に見に行ったのですが、今回はCityにパスポートを取りに出かけるときに、別の同居人に言われて気がつきました。家族連れでないと入ってくる情報も違いますね。ちょっとくらいは、見れるかなと思っていたら、ご覧のような何だか寂しい行列に遭遇。

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 シティ中央の広場Victoria Squareに行くと家族連れが大勢いるので、いよいよかなと思っていたら、お掃除部隊がすごい勢いで仕事開始。観客たちは徐々に散っていく。なんと、まだ11時くらいだったのに、終わってしまっていました。そういえば、前回は早朝から場所取りをした記憶が・・・。

 Pageant本番は見られませんでしたが、興味を引かれたのが、お掃除部隊。沿道に食べ物の包み紙や紙コップなどが散乱していたので、どうなるのだろうと思っていたら、まだ終わったばかりの様子だというのに、清掃車と作業の人たちがどっとやってきて凄い勢いで作業をしていきます。

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 道の端に人がブラシでがーっと集めたゴミの山。

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 数分後には、この車がブラシでこすり、大型掃除機で吸い取っていきます。
 街中やショッピングセンターなどでは日本ではあまり見ないようなゴミの散乱している場面をちょくちょく見かけるのに、ビーチなど、キレイなところはゴミ一つ落ちていない。このギャップは何なのだろうといつも思っていたのですが、マナーの問題というより、人手と機械を活用して掃除することが多いのかもしれません。場所の違いもあるとは思いますが・・。

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 子どもたちがチョークで書いた落書きがいっぱいです。

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 こちらは、5年前の写真。まだ小さかった三男は、怖がって泣き通しでした。

 ところでPageantの発音は、カタカナであえて書くとパジャント。最初のaの母音はエの口をしてアと発音するhatとかのaです。それで初め結びつかなかったのですが、日本ではカタカナでページェントと書いているもののことなのですね。
 映画クレーマー・クレーマーので、ダスティン・ホフマン演じるTeddが、子ども(Billy)が演劇でせりふを忘れたところで、”Welcome to our Halloween Pageant”と助け船を出すシーンで発音してくれてます。

2011年11月15日火曜日

Asian Grocery

今日は一日、先週いったん仕上げた原稿を最終入稿するための手直し。
 
 夕食の準備は、野菜の備蓄と昨日作った煮豚(紅茶豚)の蓄えがあるので、いつも行っているスーパーはやめて、帰り道少し遠回りをしてアジア食品店Happy Marketへ。シティには沢山の中国食材店や韓国食材店がありますが、生活圏の東部郊外ではあまり見かけません。唯一知っているのがこちら。

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 韓国人が店主で、お客さんも韓国人が多いですが、日本人だと分かると日本語で話しかけてくれます。品揃えも韓国食品をメインに、日本や中国の食材も結構な品揃え。こちらに来てから初めて豆腐を購入。ついでに韓国海苔も。

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 初めてワカメと卵以外のみそ汁。豆腐を切った感触は何となく違う感じだったのですが、食べたらとてもおいしい絹ごし豆腐でした。

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 こちらは1日置いた煮豚(と、ほうれん草English Spinachのおひたし)。作るのに多少時間がかかりますが、大きな塊なのと、置いておけばどんどん味がしみ込むので、そのあと数日間、楽しめます。昨日同居人たちに少しずつ味見をしてもらったら、大好評でした。

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 「味付け海苔」なんだ、と何気なく店で見て買ってきましたが、よく考えたら日本語で書いてあるのですね。

tikitで初輪行(行程編)

ようやく月ごとのダウロード制限のあるこちらのネットのスピードが元に戻ったので、昨日のサイクリングの行程(GPSの記録を写真管理ソフトApertureに表示したもの)と写真をいくつか紹介します。地図からアデレードから郊外にかけての距離感が伝わるでしょうか。ちょっとだけ分かりやすくするために、同じ縮尺の大阪近郊の地図と並べてみました(関西方面の方しか分からない?)。

 上の右端の線の末端あたりが住んでいるところです。そこから8キロほどのところにある郊外電車の始発駅Adelaide Railway Stationから自転車と一緒に電車に乗ります。40分弱で「スタート」と書いてある集合場所Hallet Cove Stationにつきました。そこから縦長の輪になったルートを時計回りにたどり、「ゴール」と書いてあるところのNorlunga Centreからまた電車に乗って、Cityに戻ってきました。上に二つ並んでいる赤いピンのところからすぐ下のオレンジ色の東西の道路あたりがCityと呼ばれている場所です。地区名としての「アデレード」は本当はここだけ。

 大阪の地図と比べると、枚方から高槻まで自転車で行って、電車で梅田まで行き、そこからまた自転車で堺の辺りまで行って湾岸線で南港の辺りに上がってきたという感じでしょうか(やったことはありません)。
MoanaRide2 Osaka

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 出発点は丘の上。この辺りはかなり起伏に富んだ場所で、高台に比較的新しめの住宅地が広がっています。アデレード市街へ通勤したら「かなり遠い」といわれる距離です。

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 こちらは少し低くなった部分に広がっている開発中の住宅地

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 今回のルートの大半がbike trailといわれる自転車専用道。

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 これだけの距離にbike trailが作れるのは、実は廃線になった鉄道の跡地だからだそうです。これが宅地に使われず、残されてbike trailに使われるのに、どういう議論があったのか、走りながら説明してもらったのですが、今一つ聞き取れませんでした。あまり多くの人が使わない公共の自転車道として残すのはぜいたくなのか、すぐれた政策なのか・・・、などと考えながら走っていました。

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小さなタイヤで頑張ってくれています。いろいろ調整をしたので前回より快適。

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ようやくビーチに到着。しかし、ビーチで遊ぶこともなく、ビーチ沿いの坂道をひたすら上っていきます。

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 女性サーファーの組織、日本にもあるのでしょうか。

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この辺り、特に観光地というわけでもなく反対側には普通に家が並んでいます。

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 相当高いところまで来ました。

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 波はかなり高くサーフィン向けのビーチのようです。

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 Onkaparinga Riverの最下流部。水が透明です。

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 全体の解散後、元学校の先生でいろいろ解説をしてくれるメンバーの方にPort Noarlungaの桟橋(Jetty)に連れてきてもらい、戦前に馬車でここまで運んだ荷物をここから船に載せてアデレードなどに運んだという歴史も教えてもらいました。今は、ダイビングショップが周辺に。

 この後、Coffee Breakを挟んで、坂を登ってゴールの駅へ。帰りは少しだけ混んでいましたが、それほど迷惑になることもなくtikitを畳まずに電車に乗せてCityへ。

 今回は、出発点が丘の上だったので、下り中心の快適で安全なサイクリングでした。アデレードの郊外がどんどん拡大していっていることも実感しました。